レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/01/11
- 登録日時
- 2012/01/14 02:02
- 更新日時
- 2012/03/20 16:23
- 管理番号
- 6000006441
- 質問
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未解決
世界一甘いお菓子についてわかる資料はあるか。
- 回答
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世界一甘い菓子を定義した資料は見つからず。Googleの検索結果を見ると、インドのグラブジャムンまたはトルコのバクラヴァが、世界一甘いお菓子と呼ばれることが多いようである。
- 回答プロセス
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『ギネス世界記録2012』(角川マガジンズ)『ギネスブック'99 世界記録事典』(きこ書房)を見るが、世界一甘い菓子についての記載はなし。
『砂糖の事典』(東京堂出版)『新・食品事典10 菓子』(真珠書院)『百菓辞典』(東京堂出版)『お菓子の歴史』(河出書房新社)『ポプラディア情報館 世界の料理』(ポプラ社)『国際理解に役立つ世界の衣食住5 世界のおかし』(小峰書店)を調べるが、やはり世界一甘い菓子についての記述はない。
Googleで「世界一甘いお菓子」を検索すると、インドのグラブジャムンまたはトルコのバクラヴァのどちらかが「世界一甘い」と形容されることが多いようである。
グラブジャムンについてインド料理の本を探すが、グラブジャムンが載っているものはなし。『インドを知る事典』(東京堂出版)のp144「甘いお菓子」の項に、「グラーブジャームン」の名で「丸くて小さなドーナツを甘いシロップに浸したもの」とあり。美味で有名なベンガル地方の伝統菓子の一つとされるが、レシピや写真はなし。
「激甘!インドのドーナツが世界一甘い」(参考URL1)「行き当たりばったり世界のおやつ探検隊第3回"世界で一番甘いお菓子"を発掘する」(参考URL2)などで、写真やおおまかな作り方を見ることができる。
またバクラヴァについては、『世界の食文化9 トルコ』(農山漁村文化協会)のp245「焼き菓子づくし」の項に大まかな作り方あり。パイ皮を重ねバターを載せて焼いたものに濃い糖蜜をたっぷりと吸わせたもので、「パイ菓子の王様というべき」菓子とされている。また『世界の料理 中東料理』(タイムライフブックス)p17に写真、p40にギリシャ風のレシピもあり。トルコのみならず、ギリシャや中東全体で広く作られている菓子のようである。
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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- 『インドを知る事典』山下 博司/著(東京堂出版)
- 『世界の食文化9』石毛 直道/監修(農山漁村文化協会)
- 『世界の料理[20]』タイムライフブックス編集部/編(タイムライフブックス)
- キーワード
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- 菓子
- 世界一
- インド
- グラブジャムン
- トルコ
- バクラヴァ
- 料理
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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参考URL1:デイリーポータルZ「激甘!インドのドーナツが世界一甘い」http://portal.nifty.com/2010/05/04/a/d.htm
参考URL2:ナショナルジオグラフィック日本版公式サイト 「世界のおやつ探検隊第3回「世界で一番甘いお菓子」
を発掘する」http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/article/20110608/273127/
なお後日、『人気エスニック料理店のシェフが手ほどきするアジアのスイーツ&お茶 ベトナム・タイ・インド・トルコ・韓国・中国』(世界文化社)p36に、「グラブ・ジャムーン ミルクボールのシロップ漬け」のレシピが載っていることが判明した。また豊中市未所蔵の『とっておきのインド・ベンガル料理』(マガジンハウス、箕面市より借用)p87に「揚げミルクボールのシロップ漬け」としてレシピが載っており、これによると、グラブ・ジャームンはヒンディー語の名前で、ベンガルでは「パントア」と呼ばれているとのこと。
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000099972