レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/3/13
- 登録日時
- 2010/10/07 02:01
- 更新日時
- 2012/08/25 14:50
- 管理番号
- 6000002361
- 質問
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解決
小学校の給食の時間に先生に教わった言葉「はし取らば 雨土みよの御めぐみ 国と親との恩をあじわえ いただきます」について、内容がはっきりとしないので、正確な言葉を知りたい(質問者は昭和22年生まれ)。
- 回答
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当館所蔵資料より、以下を紹介。
資料1:「昭和戦前前期編 第一部 初等教育 第四章 学校給食施策の展開 第一節 昭和恐慌と給費・給食方策の展開」のp874より、昭和7年11月から給食を開始した島根県松江市立白潟小学校では「箸とらば、天地御代の御恵み、親や師匠の恩を味へ」と唱和させていたとの記述あり。また、この言葉の典拠資料は、島根県教育会編『島根教育』第501号。
資料2:昭和19年、東京・大森の馬込国民学校6年生が静岡県岡部町に学童疎開し、毎日食膳に唱えていた言葉として「箸とらば、天地 御代の御恵み 父母や 祖先の恩を忘するな」の記述(体験記)あり。
資料3:【資料1】の典拠資料。
<町田市立中央図書館からの情報 2011/1/10追記>※「昭和館」(http://www.showakan.go.jp/)からの回答。
資料4:「「戦中は“箸取らば、天地御代の御恵”といって祖先や親の恩を味わい、いただいた。学校の弁当の時にも唱えた」と、言葉の記憶はあいまいで誤っているが「箸とらば」の唱和を伝えている」との記述あり。
・『東京市常会指導者必携』(東京市役所 昭和17年8月発行) この文言の其の一から三までがある。
・雑誌『いとし児』(第14巻11号 昭和17年11月)p22~24 「国民学校の食事作法について」(熱田梅子)のなかで、「朗誦」について紹介されている。
- 回答プロセス
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自館OPACで、「給食」「訓育」などのキーワードで検索。また、学校給食(374.9)、教育史(372)などの書架にも直接あたる。
- 事前調査事項
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『食卓文明論』(中央公論新社,2005)は調査済み。
- NDC
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- 学校経営.管理.学校保健 (374 8版)
- 教育史.事情 (372 8版)
- 参考資料
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- 島根県近代教育史第2巻島根県教育庁総務課/編島根県教育委員会 (1979、p874 【資料1】)
- 学童疎開の記録2全国疎開学童連絡協議会/編大空社 (1994、p110~111「私の学童疎開時代」 【資料2】)
- 島根教育第五百号~五百十一号島根縣教育會島根縣教育會 (501号(複写) ※貸出禁止資料 【資料3】)
- 文化としてのマナー,熊倉 功夫/著,岩波書店 (1999、p48 【資料4】)
- キーワード
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- 給食(キュウショク)
- 訓育(クンイク)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000072089