レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/05/27
- 登録日時
- 2010/03/26 02:12
- 更新日時
- 2010/03/26 02:12
- 管理番号
- 千県中参考-2009-0018
- 質問
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解決
「埴生の宿」の歌にある「埴生の宿」の意味についてわかりやすい解説を知りたい。
- 回答
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『日本童謡事典』の「埴生の宿」p323-32の解説によれば,
「みずからの生まれ育った花・鳥・虫に恵まれた家を懐かしみ讃える歌…」「「埴生の宿」とは,床も畳もなく「埴」(土=粘土)を剥き出しのままの家のこと,そんな造りであっても,生い立ちの家は,「玉の装い(よそおい)」を凝らし「瑠璃の床」を持った殿堂よりずっと「楽し」く,また「頼もし」いという内容。
『日本の唱歌 上 明治篇』のp84-85によれば,「イギリスのビショップ(Henry Bishop,1786-1855)の「楽しきわが家」(Home,Sweet Home)に,里見義が作詩したもの。…原詩に忠実で,「訳詩」というべきかもしれない。…」「…「埴生の宿」とは,元来「貧しい粗末な家」という意味である…」
「…古語では,「たのし」にも「たのもし」にも「富んでいる」という意味がある。里見はこのことを知っていて,「心は富めり」という心境を表すためにこの単語を使ったのであろうか。…」
『新明解国語辞典』のp1209に、「埴生」「粘土性の土」の意の雅語的表現。「―の宿〔=土で塗った,みすぼらしい家〕」
『世界の愛唱歌:ハンドブック』の「埴生の宿」:p228-229によれば,「土間にじかに筵(むしろ)を敷いて寝る粘土で作った家が埴生の宿…」「それほど貧しい家であっても,我が家が一番楽しくていいものよ,」「玉の装い(よそおい)=宝石を散りばめたような素晴らしいところ,羨まじ=うらやましくない,瑠璃の床=宝石を散りばめた床…」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 声楽 (767 9版)
- 参考資料
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- 『日本童謡事典』(上笙一郎編 東京堂出版 2005)<7677/10 > (0105885787)
- 『日本の唱歌 上 明治篇』(金田一春彦,安西愛子編 講談社,1977)<76708/2/1> (2101116482)
- 『新明解国語辞典』(第6版 三省堂,2005)<8131/6> (0105843491 )
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『世界の愛唱歌:ハンドブック』(長田暁二著 第2版 ヤマハミュージックメディア 2005) (千葉市立図書館所蔵)
- キーワード
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- 埴生の宿
- 唱歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000065675