レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20080222
- 登録日時
- 2009/12/25 02:13
- 更新日時
- 2011/01/06 14:00
- 管理番号
- Q2008Y0014
- 質問
-
解決
「おなかの中に虫がいて具合の悪い男が、和尚に相談し、蛙、蛇、キジ、猟師、鬼を次々に食べるが、
まだ具合が悪いため、和尚が最後に豆をなげつけると、男のおしりの穴から鬼が飛び出した」
という内容の昔話を探している。
下記と物語は同じだが、絵が違う。
・日野十成採話 ; 斎藤隆夫絵「かえるをのんだととさん」
(『こどものとも』574号2004年1月(国立国会図書館請求記号Z32-210))
- 回答
-
児童書総合目録(http://www.kodomo.go.jp/resource/search/toc.html)のあらすじ検索で
「豆まき」「かえる(蛙) 鬼」などの検索を行った結果、お探しのものに近い資料が2冊見つかりましたのでご紹介します。
ただし、いずれも鬼はおしりから出るのでなく、口から吐き出されていました。以下、【 】内は当館請求記号です。
・のみこみとっつぁ / 寺村輝夫文 ; 梅田俊作画. -- あかね書房, 1975. -- (新作絵本日本の民話 ; 1) 【Y17-4374】
→寺村輝夫童話全集. -- ポプラ社, 1982.3【Y7-9610】の第14巻にも収録がありますが、挿絵はありません。
(各話の最初に小さな絵があるだけでした)
・だんだんのみ / 長谷川摂子文 ; 福知伸夫絵. -- 岩波書店, 2004.11. -- (てのひらむかしばなし) 【Y17-N04-H1372】
※上記の資料3点は、国際子ども図書館で所蔵しています。
また、『日本昔話通観』(書誌事項は下記参照)で、累積譚を探したところ、「まわりもちの運命」という昔話が見つかりました。
これは、ぼうふらを飲んだ男が具合が悪くなり、金魚、鳥、鳥刺しと食べていくお話でした。
この昔話の類話は日本各地にあることが分かり、同資料ですべてあらすじを確認したところ、
第10巻(新潟)にお探しの昔話と殆ど同じあらすじを持つ「段々飲み」という昔話が見つかりました。
原題は「セツブーン」であるとの記載がありました。タイトル「セツブーン」でも検索したところ、
節分の由来話と思われる資料が多数見つかりました。
・日本昔話通観. -- 同朋舎出版, 1988-1998.【KH22-341】
※国際子ども図書館、国立国会図書館東京本館で所蔵しています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 漫画.挿絵.児童画 (726 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 児童書、絵本、昔話、かえる、節分
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000061268