レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/04/11
- 登録日時
- 2009/08/26 02:10
- 更新日時
- 2009/08/26 14:35
- 管理番号
- 千県中千葉-2009-0001
- 質問
-
解決
過去に存在していた安房勝山の勝山水族館と大黒山エレベーターについて知りたい。
- 回答
-
< >内は請求記号
当館所蔵の『鋸南町史 改訂 通史編』(鋸南町教育委員会 1995)p1108に「新しい観光への展望 勝山遊園地」という項目があり、以下のようなことがわかりました。
勝山の観光事業に敏腕を振るった平田未喜三氏は、昭和25-29年の勝山町観光協会会長時代に大黒山のふもとにさまざまな遊具施設を設置した勝山遊園地を建設した。また、大黒山の岩肌を利用した水族館を造り定置網にかかった珍しい魚を観賞用として飼育すると共に、サルや孔雀などの動物も観光用として飼育していた。昭和28年3月東海汽船(株)が、町内の観光資源の豊かさに着目し、平田朗・未喜三と共同経営により、ヘルスセンター、頼朝荘(宿泊施設)が建設され房州地方の一大遊園地に発展した。一方、大黒山に登る施設も完備していた。
『目で見る館山・鴨川・安房の100年』(小宮義夫監修 郷土出版社 2001)p104には「大黒山海蝕洞窟にあった水族館(鋸南町・昭和30年ごろ)」というキャプションで写真がありました。
『千葉新聞』(1953(昭和28)年3月9日)に、勝山町の収入役が同町大黒山(勝山海浜公園)その他国有地の払い下げの契約のために東京営林局に出向いたという記事がありました。
また、千葉県内の木更津市立図書館へ照会し、所蔵資料『東海汽船80年のあゆみ』(東海汽船 1970)の年表を確認してもらったところ、昭和28年3月から勝山で遊園地、水族館、ヘルスセンター、頼朝荘の経営との記述があるとのことでした。
『きょなん歴史資料館』(鋸南町歴史民俗資料館 2003)にも『鋸南町史 改訂 通史編』と同様の記述がありました。
また水族館については、『千葉県教育行政20年史』(千葉県教育委員会 1965)p497に、県内博物館の一覧表があり勝山水族館の記述もありました。
館名勝山水族館
住所安房郡鋸南町加知山413
設立(空白)
登録S30.12.2 8
備考博物館相当施設
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 観光事業 (689 9版)
- 参考資料
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『鋸南町史 改訂 通史編』(鋸南町教育委員会 1995年)
(9200270634) -
『目で見る館山・鴨川・安房の100年』(小宮義夫監修 郷土出版社 2001)
(0200757099) - 『千葉新聞』(1953(昭和28)年3月9日)マイクロフィルム (9103728343)
- 『東海汽船80年のあゆみ』(東海汽船 1970) (木更津市立図書館所蔵)
- 『千葉県教育行政二十年史』(千葉県教育委員会 1965) (9200317258)
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『鋸南町史 改訂 通史編』(鋸南町教育委員会 1995年)
- キーワード
-
- 大黒山エレベーター
- 勝山水族館
- 安房勝山
- 勝山遊園地
- 頼朝荘
- 勝山海浜公園
- 千葉県-鋸南町-勝山
- 平田未喜三
- 平田朗
- 照会先
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- 木更津市立図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000057426