レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年10月31日
- 登録日時
- 2007/06/07 10:18
- 更新日時
- 2007/07/13 13:11
- 管理番号
- C07-005
- 質問
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解決
「流枝の松」「役木」という言葉の意味を知りたい。造園関係の図書に書いてあった。
- 回答
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「役木」(やくぎ)…造園で、”それぞれの目的のため定まった位置へ配植する役所の木”のこと。
「流枝の松」(なげしのまつ)…役木の一。池泉との継ぎ配植。前置きとして取扱うことが多い。家に近く、安定した形とするため左右にやや低く仕立てられる。地上から幹が斜め方向へ向き、水面へ枝を伸し、あたかも水面と地表部分を連絡しているように覗き状に水辺へ優美に差し出したように植える。
- 回答プロセス
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1.本学OPACを、キーワード”造園”、”用語”などで検索。→件名「造園」→629.21(NDC8)
2.629あたりの参考図書をブラウジング
『造園ハンドブック』より、「役木」(やくぎ)p901からの「4.1.6伝統的な樹木の配植法(役木)」として本文中に説明あり。「流枝松」(なげしのまつ)項目あり。
【役木】…これらの配植方式は、それぞれの目的のため定まった位置へ配植する役所の木というところから、一般には“役木”と称せられている。
【流枝松】…[池泉との継ぎ配植の項目bとして]…前置きとして取扱うことが多い。家に近く、安定した形とするため左右にやや低く仕立てられる。地上から幹が斜め方向へ向き、水面へ枝を伸し、あたかも水面と地表部分を連絡しているように覗き状に水辺へ優美に差し出したように植える。主にマツが用いられ、巻き・は日百進・イブキ・キャラボク・ヒメコマツ等の場合もある。
『造園施工管理用語辞典』より、「役木」の項目あり。
【役木】…古来から庭木の配植法で、庭園の主要な場所に約束事に従って植える庭木のことで、造庭古書「築山庭造伝」には、火障(ひざわ)りの木、袖ヶ香(そでがか)、庵添(あんぞ)えの木、橋本の木、飛泉障(ひせんざわ)りの木、正真木等があげられ、それぞれの目的、用途などの役割りについて、釣合い、樹種、植栽位置などについての解説がなされている。
データベース「JapanKnowledge」より、全文を対象に“流枝”で検索
【デジタル大辞泉】5 立花(りっか)で基本となる七つの役枝(やくえだ)。真・副(そ)え・受け(請け)・正真(しょうしん)・見越し・流枝(ながし)・前置きの七つ。
以上、造園用語として、またそれ以外にもいけ花の用語としても類似のものがあった。
- 事前調査事項
- NDC
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- 造園 (629 9版)
- 参考資料
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- 造園ハンドブック / 日本造園学会編. - 東京 : 技報堂出版 , 1978.11.
- 造園施工管理用語辞典 / 伊藤良行[ほか]編著. - 東京 : 山海堂 , 1985.1.
- キーワード
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- 造園
- 役木
- 流枝松
- 流枝の松
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学部学生
- 登録番号
- 1000035364