『新・食品事典 10巻 菓子』(真珠書院 1991)によると、p.125「ゼリー」の項目に「ゼラチン・ペクチン・寒天などを冷やし固めた弾力のあるデザート。煮詰めてキャンデーにしたものもゼリーという(略)インスタントゼリーや缶詰のゼリーにはカラギーナン (寒天からの抽出物)などが用いられている。」 と記述されています。
また、p.191「プディング」の項目には 「日本では一般にプリンとも呼ぶ。卵・牛乳・砂糖を主材料にした、なめらかな蒸し焼き菓子で(略)プディングは卵が加熱により固まる性質を利用したものであるが、インスタントプリンの場合は、海草抽出物を主体として、加熱冷却により凝固させる」とあり、インスタントプリンの場合はゼリーに近いようです。
『新版 食品工業総合事典』(日本食品工業会 1993)ではさらに詳しく、プディングとは別に「インスタントプリン」 の項目もあります。(ただの「プリン」の項を見ると 「プディング」に案内されます。)p.101 「わが国で一般にプリンといわれるものはカスタードプディングのことである。(中略)インスタントプリンは(カスタードプディングの)原料をいずれも乾燥粉末におきかえたものである。」とあり、一般的な原料配合例が記載されています。そのなかにはゼリーでも使われるカラギーナンなどもあげられていますが、カスタードプディングの主原料である卵・乳・糖はいずれも欠かせないようですので、これが入っているものがプリンだといえるでしょう。