本文へ

レファレンス協同データベース事業
 サイトマップ  お知らせ一覧  FAQ

特別コレクション探訪(2)「震災文庫(阪神・淡路大震災関係資料文庫)」(神戸大学附属図書館)

(参加館通信 平成22年8月27日配信)

 第2回は、神戸大学附属図書館様から「震災文庫(阪神・淡路大震災関係資料文庫)」をご紹介いただきました。



 神戸大学附属図書館では、1995(平成7)年1月17日に阪神間を襲った阪神・淡路大震災関係の資料(震災資料)を網羅的に収集・保存し、「震災文庫」として一般公開をしています。

 1つのテーマに関する現代資料のコレクションを大学図書館が継続して収集・保存・公開している例はまれではないかと思いますが、「震災文庫」は被災地にある国立大学の責務という共通認識のもと、1995年4月から活動しています。

 「震災文庫」が力を入れている点は、日本のみならず海外の方にも防災に役立てていただこうと、当初からインターネットの活用を視野に入れて進めてきたことです。特に書誌情報だけでは分かりにくい一枚もの資料(チラシやポスター等)は、メタデータの公開だけでなく、デジタル画像の公開に力を入れています。また、写真資料についてもデジタル化し、英訳したキャプションを付けて公開、音声や地図とのリンクにも力を入れています。

 これらデジタル化公開のために、1998(平成10)年から著作権処理を実施しており、一枚のチラシから許諾をいただいています。

 最近は、研究者だけでなく国や地方公共団体、メディア関係や一般の方など直接来館よりもインターネットの利用が多いのが特徴です。また、写真資料を学校や自治体の防災関連行事に利用されることが増加しています。

 「震災文庫」は、このような利用形態の特徴を踏まえて、直接来館せずとも、インターネットにより詳しい情報を得ることができるように、図書の目次の章・節まで入力をし、掲載されている図表などのキャプションも入力することによって、情報提供に力を入れています。このことがレファレンスにも非常に大きな助けとなっています。

 「震災文庫」収集資料件数は、2010(平成22)年8月19日現在46,614件です。分類別と資料区分別の資料件数は、[ http://www.lib.kobe-u.ac.jp/das/doc/EarthquakeDataList/Top.html ]で確認できます。

  • 1999年8月のトルコ・イズミット地震、同年9月台湾大地震の際、現地から資料提供依頼。

 1999年頃から世界のどこかで地震が発生しますと、「震災文庫」のホームページのアクセスが急増するようになりました。イズミット地震の際にはトルコの研究者から仮設トイレの設置資料を提供して欲しいとメールが届きました。英語で書かれた資料を探し、著作者に許諾を取った上でデジタル化してメール送信しました。また、台湾大地震の際には現地で活動する文化財修復家から、ご自身が「震災文庫」に寄贈された支援活動立ち上げ資料の提供依頼があり、台湾にファクシミリで送信しました。

 2008~2009年には下記のような利用依頼があり、著作権者との仲介作業を年 間約100件近く行っております。

  • 台湾中正大学地震博物館展示に写真提供。(2008年4月依頼)
  • スペイン・サラゴサ国際博覧会(期間:2008年6月14日~9月14日)に写真及び動画提供。(2008年5月依頼)
  • 『神戸芸術工科大学20周年史』に写真提供。(2008年8月依頼)
  • 企業社史に写真提供(2009年5月依頼)
  • 三浦市教育委員会、熊本県土木部、大阪市消防局、総務省消防庁、静岡県、京都市都市計画局、大阪市危機管理室、大阪市港湾局、愛知県尾張旭市、横浜市、高知県、神奈川県、東京都水道局、三重県、千葉県、貝塚市等が主催する耐震講演会、防災講演会、職員防災教育、耐震補強工事セミナーなどに資料提供。(2008~2009年依頼)
  • テレビ番組に資料提供(2008~2009年依頼)


 神戸大学附属図書館様、どうもありがとうございました!

【本記事の内容は、原則として参加館通信配信時点(平成22年)のものです】

ページのトップへ
Copyright (C) 2005- National Diet Library. All Rights Reserved.