レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2011/01/22 13:45
- 更新日時
- 2012/12/26 14:12
- 管理番号
- 中央 参考 058
- 質問
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解決
小学生のときにリボンを木の棒に巻きつけながら踊る、メイ・ポールダンスというのをしました。あの踊りは何か意味があるのでしょうか?
- 回答
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ヨーロッパには五月祭という行事があります。
『世界大百科事典』によると、五月祭は古い時代の樹木信仰に由来し「春になってよみがえった樹木の霊魂の恩恵にあずかろうとして、五月一日に〈五月の樹〉や〈五月の柱Maypole〉を立て、五月祭を祝った」そうです。
『イギリス祭事カレンダー』には、「メイ・ポールは成長と繁栄の象徴として、公共の場に立てられ、リボンや花々で飾りつけられます。(中略)十九世紀になって、メイ・ポールの先端に長いリボンが取り付けられ、子どもたち一本一本その端を持ち、ジグやリールの曲に合わせて踊りました。男子は右回り、女子は左回りに踊りながらリボンを編んでいきます。」とあります。
春の到来を祝い、豊作・豊穣を祈る気持ちが込められた踊りのようです。なお、福岡女学院では一九一六(大正五)年から、五月の創立記念日にメイ・ポールダンスを行っています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 『世界大百科事典 10』 平凡社 1988年 〈031/セ/10〉 (98頁)
- 『イギリス祭事カレンダー』宮北惠子、平林美都子著 彩流社 2006年 〈386.3/ミ〉 (36~39頁)
- 『フランスの祭りと暦』マリ=フランス・グースカン著 原書房 1991年 〈386.3/グ〉 (19~25頁)
- 『イギリス祭事・民俗事典』チャールズ・カイトリー著 大修館書店 1992年 〈386.3/カ〉 (240~247頁)
- 『図説ヨーロッパの祭り』谷口幸男、遠藤紀勝著 河出書房新社 1998年 〈386.3/タ〉 (80頁)
- 『イギリス歳時暦』チャールズ・カイトリー著 大修館書店 1995年 〈386.3/カ〉 (94頁)
- 『ヨーロッパの祝祭』レオン・マルケ他編 河出書房新社 1996年 〈386.3/マ〉 (91~101頁)
- 『福岡女学院百年史』福岡女学院百年史編集委員会編 福岡女学院大学 1987年 〈K376.260/フ〉 (104~105頁)
- 『仮面 ヨーロッパの祭りと年中行事』遠藤紀勝著 社会思想社 1990年 〈G386.3/エ〉 (152~153頁)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000077021