レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年11月19日
- 登録日時
- 2019/03/15 10:21
- 更新日時
- 2019/04/27 09:22
- 管理番号
- 岩手-333
- 質問
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葬儀の際、顔の一部分をかたどった団子を供える風習について知りたい。岩手県宮古市などで行われていると聞いた。
- 回答
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『宮古市史 民俗編 上巻』によると、葬儀の祭壇に、目・耳・鼻・口などを表した団子を供える風習があり、この団子は、ヒネリ(耳)・シンコ団子(目)・ヒューズ(口)などとも呼ばれる、とある。
◆『宮古市史 民俗編 上巻』宮古市教育委員会∥編集 宮古市∥発行 1994年
⇒p.505~506「祭壇」
宮古市周辺の市町村史と郷土教育資料(昭和初期に編纂された市町村の地誌)、民俗関係資料を調査し、下記の資料を紹介。
◆『新里村史』新里村∥編・発行 2001年
⇒p.782~783「夏の行事」
“二十日は送り盆である。御馳走を食べ、仏壇に膳、ひゅうず餅、団子(ひねり、耳、鼻)をつくって供える。”
◆『岩手の民俗資料』岩手県教育委員∥編・発行 1966年
⇒p.74~75「7 赤飯・餅・だんご / 23.箱石」
“米のだんごは冠婚葬祭に型に入れて作るものや鼻の形に作る鼻だんごもあった。”
顔の一部分を表した団子という記載はないが、シンコ団子等をお盆に供えると書かれている資料
◆『下閉伊郡津軽石村 郷土教育資料』岩手県教育会∥発行 1940年(マイクロフィッシュ)
⇒ページ表記無し「第十編 郷土民の生活 (五)節句ノ食物 お盆」
※お盆に仏壇に供えるものとして「しんこ団子」「ひねり」「ひぅち」あり。
◆『下閉伊郡山田町 郷土教育資料』岩手県教育会∥発行 1940年(マイクロフィッシュ)
⇒第四編民俗編p.15「第一三 年中行事 盆」
“特殊なる食物として「ヒューズ」(略)等ありて仏に供へる。”
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 通過儀礼.冠婚葬祭 (385)
- 食品.料理 (596)
- 参考資料
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宮古市教育委員会 編 , 宮古市教育委員会. 宮古市史 民俗編‐上巻. 宮古市教育委員会, 1994.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036141629-00 (当館請求記号:K/265.1/ミ2/5-1) -
新里村史編纂幹事会, 新里村史編纂委員会 編 , 新里村 (岩手県). 新里村史. 新里村, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003028301-00 (当館請求記号:K/265.7/ニイ) -
岩手県教育委員会 編 , 岩手県教育委員会. 岩手の民俗資料 : 民俗資料緊急調査報告 昭和38年. 岩手県教育委員会, 1966. (文化財調査報告 : 第16集)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I036205256-00 (当館請求記号:K/380/イ1/1) - 下閉伊郡津軽石村 郷土教育資料. 岩手県教育会, 1940. (マイクロフィッシュ)
- 下閉伊郡山田町 郷土教育資料. 岩手県教育会, 1940. (マイクロフィッシュ)
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宮古市教育委員会 編 , 宮古市教育委員会. 宮古市史 民俗編‐上巻. 宮古市教育委員会, 1994.
- キーワード
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- 葬礼
- 供物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000253048