レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/04/08
- 登録日時
- 2018/07/01 00:30
- 更新日時
- 2018/07/10 11:00
- 管理番号
- 6000039661
- 質問
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解決
缶詰や缶飲料の缶に使われている塗料・コーティング材が何か知りたい
- 回答
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『食品包装』(日本食糧新聞社)
『機能性包装の基礎と実践』(日刊工業新聞社)
『腐食防食データブック』(丸善)
を見ていただいた。
- 回答プロセス
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食品工業(588) 金属工学(560) 商品包装(675.1)の棚を探す
『食品包装』(日本食糧新聞社)p18
現在は、ティンフリー・スチール(TFS)が主流となっている。
缶種には3ピース缶と2ピース缶があり、2ピース缶が主流になってきている。2ピース缶はアルミDI缶が多く使用されている。缶内には錆や腐蝕が出ないように内面塗工が必要とされる。その他、薄鉄箔の両面にPETフィルムを貼ったラミネート鋼板があり、これを薄肉深絞り加工した缶がラミネート缶であり、昨今需要が増加しているという記載がある。
『機能性包装の基礎と実践』(日刊工業新聞社)p222
ポリエステル・ラミネート缶(TULC)の構造について記載あり。
内外面ともポリエステルフィルムがラミネートされているので成形後に塗装する必要がない、とある。
p223
キャップ付きの再封可能なリシール缶について記載あり。
塗装について記載があるが、塗料の説明はなし。
p220
DI缶の成形工程で、クーラントと呼ばれる潤滑油エマルションを吹き付けるため、成形加工後洗浄工程があることの記載がある。
『腐食防食データブック』(丸善)p527
食用缶の塗料について少し記載あり。
『金属材料が一番わかる』p181
アルミ缶のリサイクルについて記述あり。「塗料にはチタンが含まれています」とある。
J-STAGEで
「缶飲料 塗装 材質」で検索すると、6件の論文がヒットする。
「器具・容器包装と食品衛生」 生活衛生50 巻 (2006) 5 号 p. 365-371
・・ビスフェノールAを原料とするエポキシ樹脂が缶詰の内面塗装に用いられていることが記載されている。
「ビスフェノールAを取り巻く最近の情報」 環境と安全1 巻 (2010) 1 号 p. 1_21-1_25
・・・「1998年以後、製缶メーカーは塗膜中のBPA含有量を減らし、エポキシ樹脂からポリエチレンテレフタレートに切り替えるなどの改良を行い、缶からのBPAの溶出は大幅に減少した」とある。
「缶コーティングから飲料へのビスフェノールAの移行」 食品衛生学雑誌40 巻 (1999) 2 号 p. 158-165_1
・・・「食用缶で行われている主なコーティングは, エポキシ樹脂又は塩化ビニル樹脂による塗装, 又はポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムの貼合わせである」とある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 食品工業 (588)
- マーケティング (675)
- 冶金.合金 (563)
- 参考資料
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- 『食品包装』 水口 眞一/著 日本食糧新聞社
- 『機能性包装の基礎と実践』 葛良 忠彦/著 日刊工業新聞社
- 『腐食防食データブック』 腐食防食協会/編 丸善
- キーワード
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- 化学(カガク)
- 包装(ホウソウ)
- 塗装(トソウ)
- 工業(コウギョウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000237781