レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/7/5
- 登録日時
- 2017/07/20 00:30
- 更新日時
- 2017/07/20 15:18
- 管理番号
- B2017口頭0701
- 質問
-
解決
打ち上げ花火に「割り物」や「ポカ物」といった種類がありますが、どのようなものですか。
- 回答
-
国立国会図書館所蔵資料およびデータベースを調査したところ、「割り物(割物)」「ポカ物」について説明している資料1から資料4が見つかりましたのでご紹介します。なお、これらの資料は他の多様な花火の種類についての説明も掲載しています。
【 】内は当館の請求記号です。インターネットの最終アクセス日は2017年7月7日です。
資料1
泉谷玄作 写真・文. 花火の図鑑. ポプラ社, 2007.7 【PA611-H18】
資料2
新井充 監修. 花火の事典. 東京堂出版, 2016.6 【PA611-L14】
資料3
清水武夫. 冨倉徳次郎. はなび(花火). 世界大百科事典. 22 (ヌ-ハホ). 改訂新版. 平凡社, 2007.9, pp.689-691 【UR1-J25】
資料4
公益社団法人 日本煙火協会ホームページ(http://www.hanabi-jpa.jp/data/booklet.html)
『花火入門 平成29年度版』が掲載されています。
資料1
p.10に、割物は「花火大会で一般的にみられる丸くひらく花火。花火玉の内部には、中心から同心円状に星と割火薬のみがつめられ、上空で大きな音をたてて花ひらく。」、ポカ物は「上空で「ポカッ」と玉がわれるため、この名がある。星と割火薬以外のものも花火玉の中に入る。一般に丸くひらかず、落下傘で星(火薬)、旗、煙をつる。」と説明があります。
また、割り物、ポカ物両方について、種類別のカラー写真が多数掲載されており、それぞれどんな花火なのかが視覚的に理解できます。
資料2
p.28で割り物は「大きく花のように丸く開く花火」、p.251でポカ物は「中から雷、星、袋物、落下傘などが出てくる打ち上げ花火」と説明しています。
pp.58-60では、割物とポカ物それぞれの内部構造を図版付きで解説しています。
pp.179-181では、割り物の歴史を紹介しています。現在では「日本式花火(Japanese-Style Aerial Shell)」として海外でも知られているが、実は1世紀半前にはまだ生まれておらず、明治時代初期に作られたものだと解説しています。
資料3
pp.689-691「花火」の項目に、割物、ポカ玉(ポカ物)それぞれについて詳しい解説があります。また、割物とポカ玉の内部構造の断面図があります。
資料4
花火に関する公共の安全を主たる目的にしている団体の作成した、花火の仕組みや作り方についての資料です。p.11に割物、ぽか物の説明があります。カラー図版も掲載しています。
その他、火薬や燃焼一般について調べたい場合は、次の国立国会図書館提供調べ方ページ「リサーチ・ナビ」内の調べ方案内もご覧ください。
・調べ方案内「燃料・爆発物・燃焼工学について調べる」(https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-427.php)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 燃料.爆発物 (575)
- 参考資料
- キーワード
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- 花火
- 割り物
- ポカ物
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000219034