レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/3/27
- 登録日時
- 2013/04/18 00:30
- 更新日時
- 2013/08/19 12:03
- 管理番号
- B130305173557
- 質問
-
解決
海外ではショウガがどのように利用されているか知りたい。特に美容・健康の分野における利用について。
- 回答
-
ご照会の事項について、以下のとおり回答します。
海外での生姜の利用法について、当館所蔵資料および当館契約データベースで調査したところ、美容・健康(医・薬学、食品)分野での利用法について記載している資料(1)~(5)が見つかりましたので、ご紹介します。
なお、漢方処方については多数の資料が存在しますので、ここでは漢方処方のみを取り扱った資料は調査対象から除きました。
(1)
当館請求記号:RB155-B2
タイトル:Ginger : the genus Zingiber
責任表示:P.N. Ravindran and K. Nirmal Babu
出版者:CRC Press
出版年月:c2005
生姜の栽培法から利用法まで掲載している資料です。pp.489-508「14 Properties and Medicinal Uses of Ginger」で生姜の様々な効能と薬用法を掲載しているほか、pp.509-526「15 Ginger as a Spice and Flavorant」でスパイスや香味利用について解説しています。
(2)
当館請求記号:PC51-B2
タイトル:Chemistry of spices
責任表示:Villupanoor A. Parthasarathy, Bhageerathy Chempakam and T. John Zachariah.
出版者:CABI
出版年月:c2008
スパイスの科学的効能について解説している資料です。pp.70-96が「5 Ginger」です。p.71「Products and End Uses」で世界の生姜利用について、pp.87-90「Medicinal and Pharmacological Properties」で生姜の薬理効果について解説しています。
(3)
当館請求記号:RB155-34
タイトル:Spices
責任表示:J.W.パースグローブ [ほか]共著 ; ライオンマコーミック株式会社 翻訳監修
出版者:食品出版社
出版年月:1986.1
『Spices』(Longman Group Limited 1981)の翻訳本です。pp.341-402が「第8章 ジンジャー」です。pp.355-358「製品と用途」に世界の生姜製品が、 pp.396-398に「消費の傾向と今後の展望」として関連製品の紹介があります。ほとんどが食用利用についての記述です。
(4)
当館請求記号:Y75-J4783
タイトル:生姜免疫力 : 生姜こそ"万病の妙薬" : 決定版
責任表示:石原結實 著
出版者:講談社
出版年月:2012.2
p.23に「表2 世界各国の生姜を用いた民間療法」の表が掲載されており、その薬理効果について、pp.24-41で海外での研究成果等を引用しつつ解説を行っています。また、p.16-19では漢方薬としての利用についてもまとめています。
(5)
当館請求記号:EF32-G1610
タイトル:ショウガは効く : 究極の家庭薬
責任表示:スティーヴン・フルダー 著 寺西のぶ子 訳
出版者:晶文社
出版年月:1999.3
世界中で家庭薬として使われている生姜の効能について紹介している資料です。生姜の薬効について、pp.28-42「2 血のめぐりに効く」、pp.43-65「3 胃腸に効く」、pp.66-76「4 風邪や痛みに効く」で解説しています。また、pp.90-93では「利用法のいろいろ」を紹介しています。
なお、PubMed (http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed)を「キーワード「Ginger」×フィルター「Humans」」、「キーワード「Zingiber」×フィルター「Humans」」などで検索すると、多数の文献がヒットします。個別の論文については直接ご確認ください。
[その他調査済み資料・データベース](【 】内は当館請求記号です。)
・『PDR for herbal medicines』(3rd ed Thomson PDR c2004【SD2-B16】)
生薬の事典です。pp.362-367にGingerの経口摂取による効能を掲載しています。
・『Herbal medicines』(Joanne Barnes, Linda A. Anderson, J. David Phillipson 3rd ed Pharmaceutical Press 2007【SD2-B39】)
生薬の事典です。pp.293-298にGingerの経口摂取による効能を掲載しています。
・『スパイス・ハーブの機能と最新応用技術』(中谷延二 監修 シーエムシー出版 2011.1【PC51-J8】)
スパイス、ハーブの科学的効能と応用技術について解説する資料です。pp.85-88で「ショウガの抗酸化成分」、pp.91-92で「ショウガの生体内抗酸化作用」を掲載しています。
・『スパイス百科事典』(武政三男 著 改訂版 スパイスコーディネーター協会 2006.11【PC51-H12】)
pp.157-164が「ジンジャー」です。p.160に用途を掲載しています。
・『スパイス完全ガイド 』(ジル・ノーマン 著 [長野ゆう] [訳] 山と溪谷社 2006.11【RB155-H25】)
pp.62-63が「ジンジャー(ショウガ)」です。
・『スパイスの人類史』(アンドリュー・ドルビー 著 樋口幸子 訳 原書房 2004.12【RB155-H9】)
pp.21-30に「ジンジャー(ショウガ)―人類史の歩みとともに」の記述があります。
・『80のスパイス辞典』(武政三男 著 フレグランスジャーナル社 2001.6【RB155-G117】)
pp.63-64が「ジンジャー」です。
・『スパイスの歴史 : 薬味から香辛料へ』(山田憲太郎 著 改装版 法政大学出版局 2011.7【RB155-J11】)
・『ニューハーブバイブル : ハーブの育て方や特徴、利用法がわかる活用の百科事典』(キャロライン・フォーリー, ジル・ナイス, マーカス・A.ウェッブ 共著 ; 林真一郎 日本語版監修 ; 鈴木宏子 訳 産調出版 2004.11【RB155-H8】)
・『ハーブスパイス館 : 育てる味わう楽しむ : Herb & spice book』(小学館 2000.3【RB155-G104】)
・『ハーブの科学』(陽川昌範 著 養賢堂 1998.1【RB155-G65】)
・『老化防止・美白・保湿化粧品の開発技術』(鈴木正人 監修 シーエムシー出版 2007.8【PA555-J5】)
・『細胞死制御工学 : 美肌・皮膚防護バイオ素材の開発』(三羽信比古 編著 シーエムシー出版 2009.7【PA555-J24】)
・『化粧品原料と製品技術』(高橋雅夫 編 シーエムシー出版 2003.9【PA555-H19】)
・『生姜力. 続 (無理なく痩せる生姜ダイエット1週間プログラム)』(石原結實 著 主婦と生活社 2012.5【Y75-J5153】)
・『生姜セラピー : 万病に効く』(石原結實 著 ロングセラーズ 2012.3【Y75-J4834】)
・『生姜の力で、病気を治す症状別33の処方箋 : 薬はイラナイ! : 速効図解』(石原結實 著 新星出版社 2011.9【Y75-J4284】)
・『生姜力 : ジンジャーブームの"元祖"火つけ本完全図解版』(石原結實 著 実践版 主婦と生活社 2010.9【Y75-J3230】)
・『生姜力 : 病気が治る!ヤセる!きれいになる』(石原結實 著 主婦と生活社 2009.6【Y75-J1704】)
・『関節の痛みをとる本 : 「ショウガ・エキス」の消炎・鎮痛効果!』(大槻彰 著 廣済堂出版 1999.12【EF33-G848】)
・『ショウガエキスの「治癒力」 : EV.EXT 77は、なぜリウマチ、関節炎に効くのか 』(アール・ミンデル 著 ; 国際事務センター 訳 日経BP企画 1999.11【EF32-G2216】)
・『リウマチ・関節炎が治った! : ショウガ・エキスの驚くべき効果』(上田昭彦 著 史輝出版 1999.4【EF32-G2043】)
・『World spice plants 』(Johannes Seidemann Springer c2005【RB2-B20】)
・ 『Cultivation and utilization of aromatic plants 』(C.K. Atal & B.M. Kapur [Rev. ed.] Regional Research Laboratory, Council of Scientific & Industrial Research c1982【RB155-A9】)
・『CRC world dictionary of medicinal and poisonous plants : common names, scientific names, eponyms, synonyms, and etymology』(Umberto Quattrocchi CRC Press c2012【SD2-B40】)
・渡辺 達夫「スパイスのヘルスケアへの利用」(『Aromatopia : the journal of aromatherapy & natural medicine』 20(5) (通号 108) 2011 pp.2-5 【Z19-3810】)
イ ンド国立中央食品技術研究所のSrinivasan博士の調査を引用した記事です。ジンジャーを始めとするスパイスの伝承的効能と実験で実証された健康効 果を紹介しています。ジンジャーの伝承的効能は「唾液分泌促進、抗心臓病、抗血液病」、健康効果は「抗変異原性/発がん抑制」、「消化管刺激作用」と掲載 されています。
・「特集:植物の香りシリーズ12 ジンジャー」(『Aromatopia : the journal of aromatherapy & natural medicine』19(2) (通号 99) 2010 pp.2-45【Z19-3810】)
ジンジャーの特集号です。
・JDreamII[当館契約データベース]
・医中誌Web[当館契約データベース]
・Web of Knowledge[当館契約データベース]
・NDL-OPAC (https://ndlopac.ndl.go.jp/)
・国立国会図書館サーチ (http://iss.ndl.go.jp/)
・リサーチ・ナビ (http://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/)
インターネット・データベースの最終アクセス日は2013年3月22日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『エビデンスに基づくハーブ&サプリメント事典』 Adriane Fugh-Berman 著 橋詰直孝監訳 大濱宏文 編 南江堂 2008.1
米国での用量が参考情報として記載されている。(p.154)
- NDC
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- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 油脂類 (576 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- ショウガ
- 健康法
- 化粧品
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000130540