レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20110316
- 登録日時
- 2011/04/27 02:00
- 更新日時
- 2011/04/27 02:00
- 管理番号
- C110223203415-2
- 質問
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解決
1900年~1950年までの中国の各都市の人口を日本語の資料で知りたい。
現在の中国大陸は1912年までは清朝,1949年までは中華民国であり,その後中華人民共和国が建国。中華民国時代の統計資料でどんなものがあるのか,論文も含め国立情報学研究所のサイトから検索した所,羅歓鎮氏の論文「民国人口:研究史の整理と展望」があり,その中に省と主な都市の人口が掲載されていました。
引用資料として『中国経済年鑑』『民国17年各省市戸口調査統計報告』『中華民国統計提要』『中華民国年鑑』などがありましたが、その他の資料で何かあるかどうか調査をお願いします。
- 回答
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本回答では、日本語の資料について回答します(【】内は当館請求記号です)。
(1)中國年鑑. -- [復刻版]. -- ゆまに書房, 2007. -- (中國年鑑・大陸年鑑)【Z79-B334】
民國廿年版(1931年)の「土地、人口」に「人口十萬以上の都市表」(pp.5-7)が掲載されています。「江蘇省」(14都市)、「廣東省」(15都市)、「河北省」(5都市)、「四川省」(8都市)、「浙江省」(7都市)、「福建省」(8都市)、「安徽省」(3都市)、「湖北省」(4都市)、「湖南省」(4都市)、「河南省」(4都市)、「山東省」(9都市)、「江西省」(4都市)、「甘粛省」(4都市)、「貴州省」(1都市)、「雲南省」(1都市)、「遼寧省」(7都市)、「吉林省」(3都市)、「山西省」(2都市)、「陜西省」(2都市)、「熱河省」(1都市)、「廣西省」(1都市)、「新疆省」(2都市)について、各都市の人口数、調査年が記載されています。調査年は都市ごとに異なり、調査年は1年のみです。
なお、当該資料の他の年版の記述は以下の通りです。
民國廿二年(1932-1933年)版の「土地、人口」中に「人口十萬以上の都市表」(pp.14-17)がありますが、民國廿年と同一の記載です
民國廿三年(1934年)版の「中國大觀」中に「人口十萬以上の都市表」(pp.8-10)がありますが、民國廿年のうち、最初の「江蘇省」から「河南省」まで同一の記載で、「山東省」以降の記載はありません。
民國廿四年(1935年)版の「中國大觀」中に「人口十萬以上の都市表」(pp.7-9)がありますが、民國廿三年と同様、最初の「江蘇省」から「河南省」まで同一の記載で、「山東省」以降の記載はありません。
民國廿五年(1936年)の「中國の大觀」中に「人口十萬以上の都市表」(pp.5-7)がありますが、民國廿三年と同様、最初の「江蘇省」から「河南省」まで同一の記載で、「山東省」以降の記載はありません。
民國廿六年(1937年)版の「中國の大觀」中に「人口十萬以上の都市表」(pp.12-14)がありますが、民國廿三年と同様、最初の「江蘇省」から「河南省」まで同一の記載で、「山東省」以降の記載はありません。
民國廿八年(1939年)版には、都市別の人口に関する記載はありません。
(2)中国年鑑. 第1巻(支那年鑑. 第1回(明治45年)) -- 日本図書センター, 2004.4【GE321-H27】
p.8に「人口十萬以上ノ大都府表」が掲載されています。23位まで掲載されています。備考の記述によれば、1906年『中國坤興詳誌』及び1910年度『海關報告』に據ると記述されています。
pp.8-9に「主要都市人口表」が掲載されています。各地方の都市人口が省別に一覧表でまとめられています。内訳は、「甘粛省」(7都市)「陜西省」(2都市)「四川省」(3都市)「湖南省」(6都市)「雲南省」(7都市)「福建省」(7都市)「吉林省」(6都市)「山西省」(6都市)「河南省」(1都市)「湖北省」(5都市)「江西省」(2都市)「安徽省」(3都市)「貴州省」(5都市)「廣西省」(6都市)「浙江省」(9都市)「直隷省」(6都市)「山東省」(9都市)「江蘇省」(9都市)「廣東省」(10都市)「黒竜江省」(6都市)「盛京省」(4都市)です。1906年『中國坤興詳誌』に據ると記載されています。
(3)中国年鑑. 第6巻(支那年鑑. 第4回(大正9年 1))-- 日本図書センター, 2005.2【GE321-H32】
pp.119-120に「主要都市人口表」が掲載されていますが、【GE321-H27】と同一です。
pp.120-121に「主要都市人口表」が掲載されています。99都市が掲載されています。『中國鐵路現勢地圖附表』によると記述されています。
(4)中国年鑑. 第10巻(最新支那年鑑. 昭和10年版(昭和10年) 1)-- 日本図書センター, 2006.3【GE321-H59】
pp.16-18に「重要都市人口調査表」が掲載されています。18都市の人口が掲載されています。民國二十三年版『申報年鑑』所載との記述があります。
(5)申報年鑑. 民国25年版 / 申報年鑑社. -- 申報館售書科, 民国25【YD5-H-R059.2-Sh69ウ】
p.176(B 九六)に「各大城市人口一覧」が掲載されています。27都市の人口が掲載されています。調査年月は各都市により異なります。
(6)上田信三「資料 中華民國都市人口統計(上)華中及華南之部」(『支那研究』(58) 昭和16年3月5日pp.83-118【YA-27】(マイクロフィルム))
各地方((1)江蘇、(2)浙江、(3)安徽・江西、(4)湖北、(5)湖南、(6)四川、(7)雲南・(8)廣西、(9)廣東、(10)福建)ごとに都市人口をまとめています。データの掲載年、掲載期間は都市ごとに異なります。データの出典も記載されています。なお、資料を収集した筆者の推計値も一部含まれています。
(7)上田信三「中華民國都市人口統計(下)華北及蒙疆之部」(『支那研究』(59) 昭和16年 6月5日pp.145-160【YA-27】(マイクロフィルム))
各地方((11)河北、(12)山東、(13)河南・山西、(14)陜西・甘隶(附 寧夏・青梅)(15)蒙疆)ごとに、都市別人口をまとめています。データの掲載年、掲載期間は、都市ごとに異なります。データの出典も記載されています。
(調査済資料)
・大陸年鑑. -- [復刻版]. -- ゆまに書房, 2008. -- (中國年鑑・大陸年鑑)【Z79-B334】1940-昭和20年版
・中国年鑑. 第2巻(支那年鑑. 第2回(大正6年 1)). -- 日本図書センター, 2004.4【GE321-H28】
pp.8-9に「人口十萬以上ノ大都府表」、pp.9-10に「主要都市人口表」が掲載されていますが、【GE321-H27】と同一です。
・中国年鑑. 第4巻(支那年鑑. 第3回(大正7年 1))-- 日本図書センター, 2005.2【GE321-H30】
pp.8-9に「人口十萬以上ノ大都府表」、pp.9-10に「主要都市人口表」が掲載されていますが、【GE321-H27】と同一です。
・中国年鑑. 第8巻(新篇支那年鑑. 昭和2年版(昭和2年) 1)-- 日本図書センター, 2006.3【GE321-H57】
・中国年鑑. 第12巻(新支那年鑑. 第7回(昭和17年) 1)-- 日本図書センター, 2006.3【GE321-H61】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 一般年鑑 (059 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 人口
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000085688