レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/02/13
- 登録日時
- 2008/07/04 02:11
- 更新日時
- 2009/11/05 10:00
- 管理番号
- 埼浦-2007-137
- 質問
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解決
幕末期、浦和近辺から腰元奉公に上がった記録があるか知りたい。
- 回答
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次の資料を紹介した。その他に記述がある資料は見あたらず。
『人づくり風土記 11 ふるさとの人と知恵・埼玉』p288-289、万延2年(=文久元年 1861)頃、肥前大村藩の江戸屋敷に奉公に出ていた〈林あい〉の記述あり。林あいは、入間郡赤尾村(現坂戸市)の名主林信海の三女。
- 回答プロセス
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『埼玉雑索』を〈腰元〉〈腰元 & 奉公〉で検索した結果、数件ヒットするが、該当する論文なし。
自館目録を郷土資料で絞り、〈奉公〉で検索したところ、佐藤雅子「近世後期関東農村における奉公人の労働と生活」(『関東近世史研究 53』p55-56)がヒットした。
本論文は、『人づくり風土記 11 ふるさとの人と知恵・埼玉』でも紹介されていた林家についての論考。ただし、江戸屋敷等への奉公については記述なし。参考文献として、青木美智子「近世後期・北関東における女性労働の特質とジェンダー」(『女の社会史』所収)が紹介されていたため、内容を確認したところ、農事についてはあるものの、江戸屋敷等への奉公については記述なし。
『浦和市史 通史編2』『浦和市史 民俗編』には該当する記述なし。
『さいたま女性の歩み 上・下』 明治期以降のため対象外。
『浦和の人物誌』 該当する記述なし。
『新編埼玉県史 通史編4 近世2』p520-533「農間余業の増加」には、該当する記述なし。参考文献として小沢正弘「農間余業調査の研究」(『八潮市史研究 第2号』p167-260)が紹介されていたため、内容を確認したが該当する記述なし。
『桶川市史 1』p328-329「延宝8年の舎人新田人別帳」(宗門人別帳)を見ると、子どもの奉公先が掲載されている。本表には、江戸屋敷等への奉公はなし。宗門人別帳は、物によっては奉公先が記載されていることが分かる。
※宗門人別帳の翻刻は少ないと思われるため、その後の調査方法としては、文書に直接あたることが考えられる。
- 事前調査事項
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埼玉県立文書館に問い合わせたところ、〈林あい〉しかわからなかったとのこと。
- NDC
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- 関東地方 (213 9版)
- 労働経済.労働問題 (366 9版)
- 参考資料
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- 『人づくり風土記 11 ふるさとの人と知恵・埼玉』(農山漁村文化協会 1995)
- キーワード
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- 埼玉県-浦和-歴史
- 女性労働-埼玉県-歴史
- 徒弟
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000045510