レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005/12/09
- 登録日時
- 2006/12/08 02:11
- 更新日時
- 2024/03/30 00:30
- 管理番号
- M06042510052318
- 質問
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ヴィヴァルディのオペラ“バジャゼット”の元となった人物・話について知りたい。
- 回答
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『作曲家別名曲解説ライブラリー 21 ヴィヴァルディ』(音楽之友社)巻末の「ヴィヴァルディ作品リスト」によると、「オペラ《バヤゼット》(1735初演,ヴィヴァルディが最も多くの曲を作曲)」とあり、バジャゼット(bajazet)と別表記ながらも、同じオペラ曲であることがわかる。朝日新聞データベース「聞蔵」により“バヤゼット”で検索したところ、朝日新聞2006年2月23日付夕刊5面に「オペラ『バヤゼット』血湧き肉躍る古楽器演奏」という見出しで「ダッタンの皇帝タメルラーノと、彼に幽閉されているトルコ皇帝バヤゼットとの名誉をかけた争いに加えて、バヤゼットの娘アステリアをめぐる三角関係が絡んでくる、といったストーリー」という紹介がある。『岩波西洋人名辞典』では、トルコ皇帝バヤゼットが「バヤズィド1世」や「バヤジット1世」で、「タメルラーノ」が西洋では一般に「ティムール」という呼称であることがわかる。作品の時代背景として、『世界史研究双書26トルコの歴史』(近藤出版社)において「1402年7月20日ティムールとバヤズィト一世はアンカラの北東部で大決戦をくりひろげた。十五世紀全般の世界史に対して大きな影響を与える『アンカラの戦い』がそれである」(128p)との記述がある。 他にも、以下の資料等で索引から「バヤジッド1世」と「ティムール」の関連記述が参照できる。 『ラルース図説世界史人物百科Ⅰ』(原書房)、 『世界各国史9 西アジア史Ⅱイラン・トルコ』(山川出版社)、『世界の都市の物語4 イスタンブール』(文藝春秋)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 西南アジア.中東[中近東] (227 9版)
- 参考資料
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- フランソワ・トレモリエールほか編『ラルース図説世界史人物百科Ⅰ』東京 原書房,2004,483p.参照はp413-4.『西アジア史Ⅱイラン・トルコ』東京 山川出版社,2002,476p,73p. 陳舜臣著『世界の都市の物語4イスタンブール』東京 文藝春秋,1992,1冊,参照はp183-4.三橋冨治男著『世界史研究双書26トルコの歴史』東京 近藤出版社,1990,276,9p.参照はp119-131.『岩波西洋人名辞典』増補版,東京 岩波書店,1981,1962,282p.参照はp855,p1057.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2006042510064852318
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 高校生, 中学生
- 登録番号
- 1000032183