レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2003年11月01日
- 登録日時
- 2005/01/26 12:20
- 更新日時
- 2020/05/08 08:59
- 管理番号
- edo2003-11
- 質問
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解決
江戸時代の舟運で使用した小舟を上流に移動させるには。
- 回答
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舟運で使った小舟は、河川の遡航に適した細長い船型の喫水の浅い船で、高瀬舟とよばれています。図録『富士川の舟運 第34回企画展』(富士市立博物館・M54/FU-4/11)には、富士川の舟運についての資料と詳しい解説があります。
同書によると、川をさかのぼるのには、舳先に綱をつないだ舟を川岸を歩く船頭が曳くという方法をとり、下りの場合一日あれば到着するところでも、上りでは四日もかかった場所もあったようです。
舟の曳き方は、一人が押上竿で舟を押し、残りが舳先につないだ綱を胸にかけて前かがみに曳きました。綱は肩に斜めにかけるのではなく、舟の重みで後に引っ張られたときにすぐ脱げるように、輪にして首から胸にかけていました。
船頭は、舟を渾身の力をこめて曳けるように、アシナカ(足半)と呼ばれるかかとのない草履を履きました。また、客を乗せて舟を曳き商売をする曳舟もあり、その模様は歌川広重の浮世絵「名所江戸百景 四ツ木通用水引ふね」などに描かれ、図録『葛西用水 曳舟川をさぐる』(葛飾区郷土と天文の博物館・ M3622/KA-2/70)で紹介されています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 内陸水運.運河交通 (684)
- 参考資料
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- 『富士川の舟運 第34回企画展』(富士市立博物館 1997年 M54/FU-4/11)
- 『葛西用水 曳舟川をさぐる』(葛飾区郷土と天文の博物館 2001年 M3622/KA-2/70)
- キーワード
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- 舟運
- 水上交通
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 船の科学館 http://www.funenokagakukan.or.jp/ (2014/3/31確認)
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000013888