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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000115193
提供館
(Library)
栃木県立図書館 (2110002)管理番号
(Control number)
tr251
事例作成日
(Creation date)
2012年09月14日登録日時
(Registration date)
2012年12月01日 10時55分更新日時
(Last update)
2012年12月01日 10時55分
質問
(Question)
栃木県の旧国名「下野」について、上下で区別されているのはなぜか。上野・下野、上総・下総以外は、越前・越後のように全て前後で区別されているが。
回答
(Answer)
 「前後」でなく「上下」を付された理由については、残念ながら明確な記述や論文を確認することができませんでした。
 なお、以下の資料に関連する記述がありました。

・『国号考』(内山真竜/著 五月書房 1998)
 寛政8年刊行の複製資料です。「一之巻」の「総論」に、「東国ハ上下」「西国ハ前後」「中ッ国ハ兄弟」「東夷ハ奥口」との記述があり、それぞれ「上ッ総/下ッ総」「吉備前/吉備中/吉備後」「山背/山弟」などが挙げられています(p8-9)。
 また、同じ「一之巻」の「大倭國」に「国わけの趣意 西国ハ前後 東国ハ上下と分、其中ッ国ハ皇居南面 山兄(ヤマセ)山弟(ヤマト)、」とあります(p27)。

・『日本古代地名事典』(吉田茂樹/著 新人物往来社 2001)
 p73の「かみ~」及びp116の「しも~」の項を見ると、郡名では「上・下(かみ・しも)」で分けられた名称が西の方にもあったことが分かります。
 例)上座/下座(かみつあさくら/しもつあさくら 筑前国)
   上神/下神(かみつみわ/しもつみわ 伯耆国)

・『古事類苑 地部 2』(古事類苑刊行会/編 古事類苑刊行会 1935)
・『古事類苑 地部 1』(古事類苑刊行会/編 古事類苑刊行会 1931)
 こちらの資料で、前後(前中後)のつく国を確認すると、すべて「○前」という国名なら「舊クハ、○○(国名)ノミチノクチ ト云フ」、「○後」という国名なら「舊クハ、○○(国名)ノミチノシリ ト云フ」という記述があります。
 例)越後=コシノミチノシリ、備前=キビノミチノクチ、筑前=ツクシノミチノクチ など
 「前後」の国名は、古くは「みちのくち/しり」と呼ばれていたようです。なお、上下が付された国については、上総=「初メ カミツフサノクニ」「後ニ カヅサノクニ」、下総=「初メ シモツフサノクニ」「後ニ シモフサノクニ」、上野=「舊クハ、カミツケヌノクニ」、下野=「舊クハ シモツケヌノクニ」とあります。
 ※『古事類苑新仮名索引』(倉本一宏/編 吉川弘文館 2010)を使用。


その他、以下の資料を確認しましたが、関連する記述は確認できませんでした。
・『栃木県大百科事典』(栃木県大百科事典刊行会/編 下野新聞社 1980)
・『角川日本地名大辞典 9』(「角川日本地名大辞典」編纂委員会/編 角川書店 1984)
・『日本歴史地名大系 9』(平凡社 1988)
・『郷土史辞典栃木県』(新川武紀/編著 昌平社 1978)
・『大日本地名辞書 第1巻』(吉田東伍/著 富山房 1982)
・『地名の由来を知る事典』(武光誠/著 東京堂出版 1997)
・『大和古代地名辞典』(日本地名学研究所/編 五月書房 1998)
・『新註皇学叢書 第11巻』(物集高見/編 広文庫刊行会 1927)
・『本居宣長全集 第4巻』(本居宣長/著 片野東四郎 1902)
・『本居宣長全集 第8巻』(本居宣長/著 筑摩書房 1972)
・『先代旧事本紀』(石井恭二/編 現代思潮社 1980)
・『日本地名学 上 科学篇』(鏡味完二/著 東洋書林 1981)
・『日本地名学 下 地図篇』(鏡味完二/著 東洋書林 1981)
・『日本の地名 歴史・風土の遺産』(谷川健一/〔ほか〕著 講談社 1982)
・『地名学入門』(鏡味明克/著 大修館書店  1984)
・『日本地名学を学ぶ人のために』(吉田金彦/編 糸井通浩/編 世界思想社 2004)
・『地名の由来』(新人物往来社 2005)
・『知らなかった!都道府県名の由来』(谷川彰英/著 東京書籍 2010)
・『栃木県史 通史編 2.古代(2)』(栃木県史編さん委員会/編 栃木県 1980)
・『下野国誌』校訂増補(河野守弘/著 佐藤行哉/校訂 下野新聞社 1989)
・『毛野国史考と薬師寺の研究』(塩谷誠一/著 塩谷武彦 1970)
・『下野の古代史 上』(前沢輝政/著 有峰書店 1975)
・『下野の古代史 下』(前沢輝政/著 有峰書店 1975)
・『クシラ人・フジの国』(安久井竹次郎/著 安久井竹次郎 1981)
・『毛野国の研究』(前沢輝政/著 現代思潮社 1982)
・『律令国家の誕生と下野國 変革の7世紀社会』
 (栃木県立しもつけ風土記の丘資料館/編 栃木県教育委員会 2003)
・『律令国家の展開』(栃木県立しもつけ風土記の丘資料館/編 栃木県教育委員会 2004)
・『東国の古代氏族』(関口功一/著 岩田書院 2007)
・『古墳時代毛野の実像 季刊考古学・別冊17』
 (右島和夫/編 若狭徹/編 内山敏行/編 雄山閣 2011)
回答プロセス
(Answering process)
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
日本史  (210 9版)
参考資料
(Reference materials)
キーワード
(Keywords)
旧国名
下野
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000115193解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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