レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/01/12
- 登録日時
- 2017/03/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:38
- 管理番号
- M17011914183724
- 質問
-
田んぼ周辺の用水路で見かけるピンクの卵は、何の卵なのか知りたい。
- 回答
-
田んぼ周辺で見られるという点から、田んぼの生き物が網羅的に紹介されている①を確認した。田んぼ、小川、ため池の貝類の項目に、蛍光ピンク色の卵の写真があり、中南米原産の外来種スクミリンゴガイ(別名ジャンボタニシ)という巻貝の卵であると判明した。
②では、スクミリンゴガイが、水上の茎に産卵する様子、ふ化し稚貝が生まれる様子の写真がある。産卵数について、1回で数十個から数百個と思われると記載がある。
③は、スクミリンゴガイの産卵中の写真、護岸や稲に産みつけられた卵の写真があり、生態も詳しく紹介されている。
産卵については、スクミリンゴガイは肺呼吸することができ、陸上に卵を産むという変わった習性をもっていること、1回に数十から数百個産み、条件が良いと3、4日おきに、2~3カ月間も産卵を続けるため、1個のメスが数千個もの卵を産むといわれていると記載がある。
卵の特徴に関しては、水をはじくワックスに覆われた厚い卵皮で守られ、雨や短時間の水没で死ぬことはないが、大水や落下による水没で卵はばらけて死んでしまうこと、スクミリンゴガイの卵をエサとする生きものは日本にはいないこと、10~14日後には卵皮が破れて稚貝が出てくるといった記載がある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 動物学 (480 9版)
- 参考資料
-
-
①大澤 啓志『田んぼの生き物わくわく探検!』PHP研究所,2015,63p.参照はp.20
②『いろいろたまご図鑑』ポプラ社,2005,255p.参照はp.180-181
③増田 修『タニシ』農山漁村文化協会,2011,56p.参照はp.28-29
-
①大澤 啓志『田んぼの生き物わくわく探検!』PHP研究所,2015,63p.参照はp.20
- キーワード
-
- 田んぼ
- タニシ
- たまご
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2017011914191883724
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 小学生(高学年), 小学生(低学年以下)
- 登録番号
- 1000210846