レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20150107
- 登録日時
- 2017/03/16 00:30
- 更新日時
- 2020/04/13 10:37
- 管理番号
- 中央-2016-20
- 質問
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解決
幕末の江戸と京都における、既婚女性の髪型の違いについて知りたい。
- 回答
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髪型に関する資料を中心に調査した。
資料1のp.272に「二十歳頃の新妻でまだ子がない時には、江戸は割り鹿の子(かのこ)、上方なら先笄(さつこう)。江戸の既婚者で子ができたら一般には丸髷(まるまげ)、他にしの字。上方なら両輪。」とある。また、p.274-275には髪形のイラストとその解説が複数掲載されており、「燈籠鬢(とうろうびん)・丸髷(勝山系)」の解説に、「江戸の既婚婦人の代表的な髪形。」とある。
資料2のp.144「先笄(さっこう)」の項に写真とともに解説があり、「京風の髪型で、主に町家の若奥様などに結われ、その後明治時代の末頃まで結われたようです。」とある。
同資料p.148「両輪(りょうわ)」の項に写真とともに解説があり、「「両輪」または「両手」ともよばれています。上方の町家の母親に多く結われたもので勝山と笄髷(こうがいまげ)の変化したものです。」とある。
資料3のp.70「68 丸髷(まるまげ)」に「丸髷は江戸時代前期にもあったが、後期の丸髷とは形が大きく違い、後期に京阪で丸髷と称したものに似ていた。天明の頃から丸髷は主婦や年増の女性の髪型となり、(後略)」とある。
資料4のp.71に「喜田川守貞による『守貞謾稿』には、天保期(一八三〇年~一八四四年)の髪形として、未婚女性は島田髷、既婚女性は京や大坂では両輪髷、江戸では丸髷が正式とされていたとしるされている。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】江戸衣装図鑑 / 菊地ひと美/著画 / 東京堂出版,2011.11 <383.1/5164/2011>
- 【資料2】日本伝統の髪型 櫛まつり作品集 / 京都美容文化クラブ/編 / 京都書院 ,1998.8 <S/3835/3028/98>
- 【資料3】日本髪の世界 / 石原 哲男/編著 / メディア設計 , 2000.11 <D/383.5/5015/2000>
- 【資料4】黒髪と美女の日本史 / 平松 隆円/著 / 水曜社 , 2012.12 <383.5/5043/2012>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000211825