レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2001年10月30日
- 登録日時
- 2013/06/22 17:46
- 更新日時
- 2021/01/10 00:30
- 管理番号
- PML20011030-01
- 質問
-
解決
凸版印刷・凹版印刷・平版印刷・孔版印刷でのスクリーン線数の再現範囲の違いを知りたい。
ex)・凸版印刷なら65線しか出来ない
・平版印刷は65から100線まで出来る など
- 回答
-
垣生真一編『印刷用語の基礎知識200』(印刷学会出版部 1982)
p.92 「スクリン線数」に
「一般に凸版では150線以下が用いられ、グラビアでは150~175線が多く、平版では150~175線が多く用いられる。また、新聞や雑誌のように表面の粗い印刷用紙を使う場合には、粗いスクリン(65~80線)を用い、アート紙のような表面の滑らかな紙の場合には、細かいスクリン(平版では175線くらい)が多く用いられる。」
とあるが、発行が少々古く20年近く前なので、新しい資料も確認。
基本的にはあまり変わらないようであるが、高精細印刷は300~2000くらいまであるようなので、
当館学芸員および社内にも問い合わせ。
後日、弊社社員からの回答
・一般論で言えば、技術的にはいくらでも細線化は可能だが、
再現性となると使用する用紙によって大きく違ってくる。
・標準的に使われているのは、
欧米では133線~150線
日本では175線
・用紙からは
更紙や新聞紙では65線
中質紙・上質紙で85~150線
アート紙で133~200線
・版式別の限界値
凸版印刷でも親戚のフレキソでは、アメリカにおいて250線まで実績がある。
グラビア印刷では400線くらい
平版は800線くらい 実用上の限界と思われている。
スクリーン印刷は500メッシュが特例で使われている。
を伝える。
(2001年時点)
- 回答プロセス
-
自館OPACで「スクリーン線数」で検索
学芸員および社内に問い合わせ
・『明解クリエイターのための印刷ガイドブック. 基礎編.』(玄光社 1997年)
p.64-65 網点スクリーンと印刷効果
- 事前調査事項
- NDC
-
- 印刷 (749 9版)
- 参考資料
-
-
明解クリエイターのための印刷ガイドブック 基礎編. 玄光社, 1997. (コマーシャル・フォト・シリーズ)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002677271-00 , ISBN 4768300707 -
垣生真一 編 , 垣生, 真一, 1930-. 印刷用語の基礎知識200. 印刷学会出版部, 1982.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001596140-00 -
日本印刷学会 編 , 日本印刷学会. 印刷事典 第5版. 印刷朝陽会, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003623736-00 , ISBN 4900175064 (S303)
-
明解クリエイターのための印刷ガイドブック 基礎編. 玄光社, 1997. (コマーシャル・フォト・シリーズ)
- キーワード
-
- 印刷
- スクリーン線数
- 線数
- 照会先
-
- 凸版印刷株式会社
- 寄与者
- 備考
-
*スクリーン ・・・ 画像の濃淡を印刷インキの付着量の大小に変換する際に使用する光学部材
*スクリーン線数 1inまたは1cm間にある網点の列の数。
新聞用紙用 60~100 1pi,
雑誌・書籍用紙用 80~133 1pi
アート紙用 133~300 1pi
(『印刷事典 第5版』より)
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000132951