レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2007/7/25
- 登録日時
- 2008/02/14 02:10
- 更新日時
- 2021/02/25 10:20
- 管理番号
- 中央-2007-51
- 質問
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1822年、ギリシア独立戦争時のヒオス(キオス)島の虐殺を題材に、フランスの作家ヴィクトル・ユゴーが書いた詩は、何に収録されているか。詩の題は「キオスのこども(または、こどもたち)」「ヒオスのこども」「シオのこども」のどれかだと思われる。
- 回答
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質問内容に相当する詩は、『Les Orientales』(邦題『東方詩集』あるいは『東方の詩』)中に収録の「L'enfant」(邦題「子供」)で、訳詩は資料1、2に収録されている。なお、原詩は資料3に掲載されている。
資料4の「ユゴー,ヴィクトール」の項および資料5、6の「キオス」「ヒオス」「シオ」の箇所を調査した。資料5、6では、冒頭が島名の作品はなく、資料4より「子供[東方詩集]」および「子供がやってくる[詩集秋の木の葉]」という邦題名の詩があり、ともに資料2に収録されていることがわかる。資料2で確認し、「子供」という詩が探しているものとわかる。
収録の詩集名の『東方詩集』が掲載されている資料1を確認すると、p.387「解題」に「1822年3月に起こったヒオス島の虐殺にテーマをとり、美しいヒオス島とは対照的に、戦争の悲惨さをうたった。」とある。
なお、資料1、2はともに辻昶訳であるが、資料1には「旧訳にできるかぎりの手を入れたつもり」とある。島名(Chio)を資料2では「キオス」としているが、資料1では「ヒオス」としている。
資料7に収録の『東方の詩』は、抄録のため、「子供」に当たる詩は掲載されていない。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩 (951 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 ヴィクトル・ユゴー文学館 第1巻 詩集 / ヴィクトル・ユゴー∥[著] / 潮出版社 , 2000.10 <958.6/ユ4/601-1>
- 【資料2】 フランス 第1 / 平凡社 , 1964 ( 世界名詩集大成 第2 ) <9081/18/2>
- 【資料3】 OEuvres compltes. Posie 1 / Victor Hugo prsentation de Claude Gly. R. Laffont, c1985. ( Bouquins. ) <F/9580/H89/O1-4>
- 【資料4】 世界文学詩歌全集・作家名綜覧 下 ト~ワ / 日外アソシエーツ株式会社∥編集 / 日外アソシエーツ , 2003.5 ( 世界文学綜覧シリーズ 15 ) <R/9031/18/15-2>
- 【資料5】 世界文学詩歌全集・作品名綜覧 上 あ~せ / 日外アソシエーツ株式会社∥編集 / 日外アソシエーツ , 2003.5 ( 世界文学綜覧シリーズ 16 ) <R/9031/18/16-1>
- 【資料6】 世界文学詩歌全集・作品名綜覧 下 そ~わ / 日外アソシエーツ株式会社∥編集 / 日外アソシエーツ , 2003.5 ( 世界文学綜覧シリーズ 16 ) <R/9031/18/16-2>
- 【資料7】 ユーゴー全集 第13巻 / ユーゴー∥著 . 再版 / ユーゴー全集刊行会 , 1921 <9580/ユ4/1-13>
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000041809