レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/02/02
- 登録日時
- 2018/04/06 00:30
- 更新日時
- 2018/04/22 14:38
- 管理番号
- 6000038601
- 質問
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解決
祖父母が子育てしていた頃に、仕事をしている間に赤ちゃんを入れておく「イズモ」または「イズメ」などの名前の籠があったと思うが、正しい名前など、詳しいことがわかる資料はあるか。
- 回答
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以下の資料をご提供した。
●『写真でみる日本生活図引(4)すまう』須藤 功/編 弘文堂 1988(382)
●『写真でみる日本生活図引(1)たがやす』須藤 功/編 弘文堂 1989(382)
●『写真でみる農具民具』農林水産技術会議事務局/編集 農林統計協会 1988(383)
- 回答プロセス
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▽民俗や風俗に関するレファレンスブックをあたる。
●『民俗風俗図版レファレンス事典 衣食住・生活篇 』日外アソシエーツ 2015(382.1)
→県別索引あり。「福井県」の索引をみると、「イズメ」の項目あり。下記の参照資料を確認する。
●『写真でみる日本生活図引(4)すまう』須藤 功/編 弘文堂 1988(382)
→(PP.132~133)「いずめ」項目あり。「いずめ」の中に赤ちゃんがいる写真図版2点とともに構造や使い方など詳しい解説あり。「いずめ」は飯詰、「えじこ」と呼んで嬰児籠の字をあてる場合もある
●『写真でみる日本生活図引(1)たがやす』須藤 功/編 弘文堂 1989(382)
→(P.31)「いずめ」の中にいる乳児に授乳している母親の写真図版と解説あり。
●『日本を知る事典』大島 建彦/[ほか]編 社会思想社 1980(382.1)
→(P.239)「いずめ・つぐら」の項目あり。「いずめ」本体の写真図版と解説あり。
●『写真でみる農具民具』農林水産技術会議事務局/編集 農林統計協会 1988(383)
→(P.284)「地方名は、いずめという」という説明と、福井県丸岡町のいずめの写真あり(写真は竹製)。東北や中部で使われるわら製の「いじこ」と同じように育児具であること、この地方でもこの種の育児具はわら製のいずめが一般的であることなどの説明あり。
●『絵引民具の事典』岩井 宏實/監修 河出書房新社 2008(383.9)
→「えじこ(嬰児籠)」の項目に、別名として「イズメ」掲載あり。ほかエズコ、エンツコ、ツグラなど。
- 事前調査事項
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利用者は福井県出身で、時期は昭和10~20年代頃と思われる。
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383)
- 参考資料
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- 『写真でみる日本生活図引4』 須藤 功/編 弘文堂
- 『写真でみる日本生活図引1』 須藤 功/編 弘文堂
- 『写真でみる農具民具』 農林水産技術会議事務局/編集 農林統計協会
- 『日本を知る事典』 大島 建彦/[ほか]編 社会思想社
- 『絵引民具の事典』 岩井 宏實/監修 河出書房新社
- キーワード
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- 籠(カゴ)
- 育児(イクジ)
- いずめ(イズメ)
- えじこ(エジコ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000234395