レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014/12/24
- 登録日時
- 2015/02/11 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:36
- 管理番号
- M14122412470156
- 質問
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いつから、1月7日に七草粥を食べるようになったのか。具材は、春の七草でないといけないのか。
- 回答
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①『和の行事を楽しむ絵本』には、七草粥は、1月7日の「人日の節句」の無病息災の願い事をする行事食である。中国から伝わった無病息災・立身出世を願って7種の野菜を入れた汁物を食べていた風習が、日本に伝わり、平安時代には7種の穀物で粥を食べるようになった。後に古くからある「若草摘み」の風習と結びつき、鎌倉時代には七草粥を食べていたと紹介されている。また、冬に不足しがちな青菜を摂るという生活の知恵もあると書かれており、春の七草以外の野菜を7種や、野菜以外の7種をいれている地域もあると書かれている。
②『日本の「食」とくらし②』には、平安時代に始めて伝わり、室町時代に七草粥を作るようになった後、江戸時代に1月7日を「人日の節供」とした、と紹介されている。また、七草の種類として一般的な七草のほかに、地方によって豆や豆腐、にんじん、ごぼうやわらびなどが入っていると紹介されている。七草には、冬野菜に少ないビタミンCを補う効能や胃袋を休める効能も挙げられている。
③『日本人の暮らし大発見!5』では、「1月7日の朝に七種類の菜を入れたかゆをたべることを「七草がゆ」という」と紹介されている。食べることで邪気を払い、病気をしないと信じられていた。平安時代に7種類の穀類が食べられていたが、鎌倉時代に今の七草に変わったと書かれている。また、七種の種類に地方で違いがあることや、七草が取れない雪国では、セリや干し柿などの縁起がいいものなら何でもいいとされていることも挙げられている。
④『年中行事を五感で味わう』には、五節句のひとつ1月7日は「人日の節句」とされており、厄払いと一年の無病息災を祈願する日と書かれている。春の七草である、なずなやごぎょうなどの各植物が挙げられており、医学的にも効能がいいと紹介されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会.家庭生活の習俗 (384 9版)
- 参考資料
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①三浦康子『子どもに伝えたい春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』 永岡書店,2014,143p. 参照はp.22.
②竹内由紀子監修『日本の「食」とくらし②季節ごとに体験しよう おせち、かしわもち、おはぎ』 学研,2003,47p. 参照はp.12-13.
③新谷尚紀監修『日本の伝統をもっとよく知ろう 日本人の暮らし大発見!5 日本人の心』 学研,2003,59p. 参照はp.31.
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①三浦康子『子どもに伝えたい春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』 永岡書店,2014,143p. 参照はp.22.
- キーワード
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- 七草がゆ
- 正月
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2014122412482270156
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢, 小学生(高学年)
- 登録番号
- 1000167515