レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年11月24日
- 登録日時
- 2014/05/14 11:59
- 更新日時
- 2014/07/29 13:12
- 管理番号
- 埼熊-2014-013
- 質問
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解決
日本の古墳は、周囲が堅牢なのに、被葬者の埋葬スペース(室)は、外部から容易に侵入できるのはなぜか、その理由が知りたい。
- 回答
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古墳の構造と石室への侵入の2点から、以下の資料を提供した。
1 古墳の構造に関する資料
(1)『古墳辞典』(大塚初重編 東京堂出版 1996)
p362、p364に関連する記述あり。
(2)『古墳時代の考古学 3 墳墓構造と葬送祭祀』(一瀬和夫編 同成社 2011)
以下に関連する記述あり。
p54-63 一瀬和夫著「1墳丘と外表施設の諸相 ③積石と盛土」
p64-73 廣瀬覚著「1墳丘と外表施設の諸相 ⑥葺石と段築成」
p95-105 高松雅文著「2埋葬施設の諸相 ①木槨と竪穴式石室」
p138-148 鈴木一有著「2埋葬施設の諸相 ⑤横穴式石室」
(3)『古墳の話』(小林行雄著 岩波書店 1984)
p140-151「埋葬のてつづき」に、竪穴式石室・横穴式石室の構築法について解説あり。
(4)『日本の古墳墓』(森本六爾著 木耳社 1987)
p419-423「4 古墳の築造方法をうかがい得る一断面」に、竪穴式の堅牢性について記述あり。
(5)尾崎喜左雄著「古墳の墳丘と内部施設との関係」(『考古学雑誌 41(2)』p1-22 日本考古学会 1956)
竪穴式と横穴式の構造の違いについての詳述あり。
(6)青木敬著「古墳の築造企画と構築技術」(『季刊考古学 106』「特集 古墳時代とは何か-古墳の形 態と内部構造」p22-26 雄山閣 2009)
西日本と東日本、また時代によって古墳の構築法が異なることを解説している。
(7)『古墳の知識 1』(白石太一郎著 東京美術 1985)
p57 葺石の役割について、「墳丘の斜面を保護して古墳の崩壊を防ぐためのものとみるべきでしょう。」との記述あり。
2 石室への侵入に関する資料
(1)『甦る古墳文化 石室の記録 99の謎』(サンポウジャーナル 1978)
p117「盗掘はいつごろから始まったか」に「日本の古墳もそのほとんどが盗掘されていると考えてよい。(中略)日本の横穴式石室は、盗掘を防ぐ手段をとりたてて真剣に考えてあるとは思えない。」とあり。
(2)『未盗掘石室の発見・雪野山古墳』(佐々木憲一著 新泉社 2004)
未盗掘の雪野山古墳は、竪穴式である。
(3)『前期古墳解明への道標・紫金山古墳』(阪口英毅著 新泉社 2011)
未盗掘の紫金山古墳(経塚古墳)は、竪穴式である。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『古墳辞典』(大塚初重編 東京堂出版 1996) , ISBN 4-490-10418-9
- 『古墳時代の考古学 3 墳墓構造と葬送祭祀』(一瀬和夫編 同成社 2011) , ISBN 978-4-88621-585-7
- 『古墳の話』(小林行雄著 岩波書店 1984) , ISBN 4-00-413089-1
- 『日本の古墳墓』(森本六爾著 木耳社 1987) , ISBN 4-8393-7426-0
- 『考古学雑誌 41(2)』(日本考古学会 1956)
- 『古墳の知識 1』(白石太一郎著 東京美術 1985) , ISBN 4-8087-0245-2
- 『甦る古墳文化 石室の記録 99の謎』(サンポウジャーナル 1978)
- 『未盗掘石室の発見・雪野山古墳』(佐々木憲一著 新泉社 2004) , ISBN 4-7877-0438-9
- 『前期古墳解明への道標・紫金山古墳』(阪口英毅著 新泉社 2011) , ISBN 978-4-7877-1231-8
- キーワード
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- 古墳
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000153207