レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年08月15日
- 登録日時
- 2013/09/21 16:17
- 更新日時
- 2019/11/27 14:13
- 管理番号
- 京資-258
- 質問
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解決
京都ハリストス正教会のある柳馬場二条上ルには、明治初期には片山能舞台があった。片山能舞台について書かれている資料はあるか。
- 回答
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片山能舞台については、『京都ハリストス正教会開教100周年記念誌』のp13、『京都府百年の年表 9芸能編』の明治16年2月11~12日、『能楽古今記』のp350、『明治能楽史序説』p39、『明治の能楽 1』のp234、p237~238に記載されている。
- 回答プロセス
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1.京都府立総合資料館・京都府立図書館の蔵書検索システムで、キーワード「京都ハリストス正教会」を検索した。検索の結果見つかった『京都ハリストス正教会開教100周年記念誌』を調べたところ、p13に「片山能舞台跡にニコライ教会建つ」が記載されていた。その記述によると、明治10年頃に片山九郎右衛門が柳馬場二条上ルに能舞台を建築するが近火の被害に遭い、舞台の場所も移した。その後、明治30年にニコライ教会が売買登記したこと等が書かれていた。
2.『京都府百年の年表 9芸能編』で「片山九郎右衛門」を調べたところ、明治16年2月11~12日に「片山九郎右衛門能舞台新築(柳馬場夷川上ル西側)なり、観世清孝・福王繁十郎を招いて舞台開き催能」と記載されていた。
3.上記2で見つかった記事の出典『能楽古今記』を調べた。
4.能楽関係の資料(NDC分類773)を調べたところ、『明治能楽史序説』のp39に「片山九郎右衛門も舞台を新築し・・・以後は月並能を催すことになった」と記載されていた。また、『明治の能楽 1』のp234~238に「京都・片山の舞台開き」「京都・片山金剛の確執」と題される新聞記事が記載されていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 能楽.狂言 (773 9版)
- 参考資料
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- 『京都ハリストス正教会開教100周年記念誌』 京都ハリストス正教会/編刊 1978年 62p 当館請求記号K13/198.192/Ky6
- 『京都府百年の年表 9芸能編』 京都府立総合資料館/編集 京都府 1971年 304p 当館請求記号MK0/216.2/Ky6/9
- 『能楽古今記』 野々村戒三/著 春陽堂 1931年 383p 当館請求記号773/N95
- 『明治能楽史序説』 古川久/著 わんや書店 1969年 349p 当館請求記号773.2/F93
- 『明治の能楽 1』 倉田喜弘/編著 国立能楽堂調査養成課/編 日本芸術文化振興会 1994年 488,7p 当館請求記号773.2/Ku56/1
- キーワード
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- 京都ハリストス正教会
- 片山能舞台
- 片山九郎右衛門
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000137433