レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/05/10
- 登録日時
- 2017/06/10 00:30
- 更新日時
- 2017/06/10 00:30
- 管理番号
- 6000001372
- 質問
-
解決
「杜子春伝」の原文と現代語訳を読みたい。
- 回答
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原文と現代語訳が併記されたものはありませんでした。それぞれについては次の資料で読むことができます。
■原文
・『太平廣記 第1冊 : 巻第1至巻第49 新1版』(李昉/等編 中華書局 1961.9)
p.109-112
・『新釈漢文大系 44 唐代伝奇』(明治書院 1971.9)
p.356-375 杜子春傳の項目があり原文と読み下し文が掲載されています。また、解説、通釈、語釈があります。解説には『太平広記』巻16所収の記述もあります。
■現代語訳
上記『新釈漢文大系 44 唐代伝奇』の他、次の資料に邦訳が載っています。
・『唐代伝奇集 2 東洋文庫 16』(前野直彬/編訳 平凡社 1964.4)
p.116-124 『続玄怪録』李復言「杜子春の物語」が掲載されています。
・『中国古典文学大系 24 六朝・唐・宋小説選』(平凡社 1968)
p.312-316 『続玄怪録』李復言「杜子春の物語」が掲載されています。
<回答プロセス>
まず「杜子春伝」について調べたところ、以下の資料に記載がありましたので上記の資料を紹介しました。
・『中国学芸大事典』(近藤春雄/著 大修館書店 1978)
p.613-614「杜子春伝」の項目に、「唐代小説の篇名。鄭還古の作。また続玄怪録に収められているのによって、李復言の作ともいわれる。(略)太平広記・古今説明海・課長小説・中国短篇小説集・唐人小説所収。」
「邦訳が東洋文庫の唐宋伝奇集、及び中国古典文学大系の六朝唐宋小説集にある。」の記述がありました。
・『中国小説小事典 中国文化全書 7』(内山知也/編著 高文堂出版社 1990.3)
p.110の「とししゅんでん【杜子春伝】」の項目に「唐の志怪小説。明刻本とされる陳応翔刻本『幽怪録』巻1に収められているが、『太平広記』巻16は、この出自を李復言の『続玄怪録』とする。」の記述があり、原文が『太平広記』巻16にあることがわかりました。
「事例作成日:平成29年5月10日」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (923 8版)
- 参考資料
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- 中国学芸大事典 近藤/春雄∥著 大修館書店 1980 (613-614)
- 中国小説小事典 内山/知也∥編著 高文堂出版社 1990.3 (110)
- 太平廣記 第1冊 : 巻第1至巻第49 新1版 李昉∥等編 中華書局 1961.9 (109-112)
- 新釈漢文大系 44 明治書院 1971.9 (356-375)
- 唐代伝奇集 1 前野/直彬∥編訳 平凡社 1963.10 (116-124)
- 中国古典文学大系 24 平凡社 1968 (312-316)
- キーワード
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- 杜子春伝(トシシュンデン)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 書誌事項調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000217099