レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年05月16日
- 登録日時
- 2016/09/20 13:15
- 更新日時
- 2016/11/25 16:57
- 管理番号
- 蒲郡-2009-05161-般
- 質問
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解決
粉瘤(ふんりゅう)について知りたい。外科で切った方が良いと言われた。
- 回答
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以下の資料に記述があった。
a『病気と症状がわかる事典』p.453より
「アテローム」ともいう。
症状:皮膚に脂肪の固まりができる。開口部があるときは、圧迫すると豆腐のカスのような角質がでてくる。感染すると赤く腫れ、痛みを伴う。
原因:皮下に袋状のものができ、はがれ落ちた角質や皮脂がたまってできる。
治療法:炎症があるときは、切開して膿を出す。根本的に治療するには、粉瘤自体を切除することが必要。
b『看護のための最新医学講座 19巻 皮膚科疾患』p.173より
定義:病理組織学的には、表皮囊(のう)腫(毛包漏斗部由来)、多発性毛包囊腫(脂腺部由来)、外毛根鞘性囊腫(外毛根鞘由来)を指す臨床概念。これらのなかでは表皮囊腫の頻度が最も高く、成人の約半数に見られる。
症状:顔面、耳介、項部、上背部に好発する常色の皮肉から皮下の囊腫。表面に毛包性小陥凹を認めることがあり、圧すると悪臭のある粥上物質が出ることがある。通常、自覚症状はないが、2次感染を伴う(感染性粉瘤)と疼痛を感じる。多発性毛包囊腫は家族性に小豆大の黄白色結節が多発し、囊腫壁が破れるとマヨネーズのような内容物が出る。外毛根鞘性囊腫は頭部に好発し、表皮囊腫よりも硬い。
治療:外科的に切除する。
- 回答プロセス
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1、請求記号492の棚の外科関係の本を見てみたが、よくわからなかった。
2、インターネットで「粉瘤」を調べる。「粉瘤(ふんりゅう)治療事典」というサイトによると、「皮下にできる良性腫瘍(できもの・おでき)の一種で、アテロームまたはアテローマとも呼ばれ」る、とのこと。
3、請求記号492の棚の皮膚疾患の本を見る。a、b、cの資料を見たところ、a、bに記述があったので、該当資料を提供。
a『病気と症状がわかる事典』
b『看護のための最新医学講座 19巻 皮膚科疾患』
c『看護のための最新医学講座 24巻 腫瘍の臨床』…記述なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 臨床医学.診断.治療 (492 9版)
- 参考資料
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- 粉瘤(ふんりゅう)治療事典 http://粉瘤.tn-73.com/ (2016.9.20確認)
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和田高士 総監修 , 和田, 高士, 1956-. 病気と症状がわかる事典 : ホームドクターbook. 日本文芸社, 2006. (実用best books)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008305854-00 , ISBN 4537204796 -
日野原 重明/監修 , 井村 裕夫/監修 , 日野原‖重明 , 井村‖裕夫 , 中川‖秀己. 看護のための最新医学講座 第19巻. 中山書店, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000330839-00 , ISBN 4521622119 -
日野原 重明/監修 , 井村 裕夫/監修 , 日野原重明 , 井村裕夫 , 今井浩三. 看護のための最新医学講座 第24巻. 中山書店, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I000330844-00 , ISBN 4521621511
- キーワード
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- 粉瘤(ふんりゅう)
- アテローム
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 医学
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000197091