レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/05/29
- 登録日時
- 2017/03/29 00:30
- 更新日時
- 2017/03/29 00:30
- 管理番号
- 参調 16-0056
- 質問
-
未解決
子母澤寛『狼と鷹』の初出誌は何か知りたい。
典拠:
『子母沢寛全集 12巻』p474~475「初出誌についてはまだ確かめられないでいる」
祖田浩一『不機嫌な作家たち』p87~88「子母澤先生はこの年から二年後の、昭和四十三年七月に、七十六歳で亡くなられたので、この作が最後の新聞連載となった」という記載あり。
挿絵を寺田政明氏に頼んだという記載もあったが、自館に寺田政明氏に関する資料がなく、インターネット検索でも情報を得られなかった。
- 回答
-
当館所蔵の『狼と鷹』所収資料は回答資料1,2で、NDLサーチでも同様のため、刊行している資料はこの2点と思われる。
回答資料1には、典拠にあったとおりの情報が掲載されており、回答資料2には初出情報はなし。回答資料3は1の再掲文があるのみで、年表も掲載されているが手がかりなし。
「子母澤寛」に関する当館雑誌論文を調査するも、手がかりなし。
国立国会図書館サーチで「子母澤寛」に関する論文を調査するも、『狼と鷹』に関連するような論文は見つからず。
回答資料3の年表により、新聞連載小説が昭和41年3月まで掲載されていたので、『狼と鷹』が刊行された昭和42年3月までの次の新聞について原紙、マイクロフィルムで調査。作品の分量(長さ)から、長期連載になっていると考え、期間中の毎月ではなく、昭和41年4月、9月、12月、昭和42年2月の新聞連載小説を確認したが、見つからず。
北海道新聞(マイクロ)、朝日新聞(地方版マイクロ)、読売新聞(地方版マイクロ)、毎日新聞(地方版マイクロ)、産経新聞(原紙)、日本経済新聞(原紙)
その後、回答資料4~6を見つけて調査したが、手がかりなし。
また、挿絵画家とされる寺田政明氏についても調査したが、事典類でも見つからず、資料について検索するも挿絵を描いた資料と、回答資料7を確認するも、手がかりなし。
以上により、初出誌の情報は発見できず。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 7版)
- 参考資料
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- 1 子母沢寛全集 12 行きゆきて峠あり・狼と鷹 講談社 1973 918.6/SH/12 p474
-
2 狼と鷹 子母沢寛∥著 文芸春秋 1967 F/SH -
3 子母沢寛 尾崎秀樹∥著 中央公論社 1977.5 910.268/SH p123 -
4 國文學解釋と鑑賞 第42巻第15号通巻549号 臨時増刊 至文堂 至文堂 1936- KA 特集:現代新聞小説事典 -
5 文芸雑誌小説初出総覧 作品名篇 勝又/浩?監修 日外アソシエーツ株式会社?編集 日外アソシエーツ 2007.7 910.31/B -
6 新聞小説史 昭和篇 2 高木 健夫∥著 国書刊行会 1981.11 910.26/TA/2 子母澤寛の項目はあり -
7 美術批評家著作選集 第2巻 佐波甫 五十殿/利治?監修 ゆまに書房 2010.6 708/B/2 -
1 子母沢寛文学碑建立記念誌 厚田文学会∥編 子母沢寛文学碑建立期成会 1974 910.268/SH -
2 子母澤寛の文学 丹羽 秀人∥[著] [石狩市民図書館] 2013.11 910.268/SH
- キーワード
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- 子母沢寛
- 狼と鷹
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000213399