レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/01/19
- 登録日時
- 2018/03/07 00:30
- 更新日時
- 2018/03/27 15:43
- 管理番号
- 6000038362
- 質問
-
未解決
福井県で曽祖父が「やくしゅしょう(やくしゅうしょう)」あるいは「やくしゅや」を営んでいたと聞いた。薬問屋のようなものと考えるが、実際にそのような職業があったのか、漢字ではどのように書くのか知りたい。
- 回答
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『時代小説職業事典』p184に
「薬商」の項目あり。
薬種屋は、薬種問屋の通称とある。
薬種問屋・・・薬種は漢方薬の材料。はじめこれを扱い、のちには国産の和薬もあわせた和漢薬を扱った問屋。
- 回答プロセス
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▽日本語大事典をひく。
→「ヤクシュショウ」として「薬種商」あり。薬を調剤し販売する人とある。
▽衣食住の本を探す
●『時代小説職業事典』歴史群像編集部/編 学研教育出版 2009(384.3)
→(P.184~185)「薬商」の項目に「薬種屋」は薬問屋の通称であると記載あり。薬種問屋は、はじめ漢方薬の材料を扱い、後には和薬もあわせた和漢薬を扱った問屋である。「生薬屋」、「薬種屋」の通称がある。
▽調剤(499)の本を探す。
●『最新調剤薬局の動向とカラクリがよ〜くわかる本』藤田道男著 秀和システム 2012(499.0)
→(P.17)第一章4項「日本の医薬分業①―分業以前(明治~戦後)に、薬種商の成立について記載あり。江戸時代の生薬屋(きぐすりや)が薬舗になり、さらに薬局と薬種商に移行した。薬種商販売業は2009年の薬事法改正まで存在していた。
▽その他、昭和初期の薬種商に関する資料
●『日本の郷土産業 4 近畿』新人物往来社 1975(602)
→大阪府道修町についての記述が主だが、昭和初期の薬種商の業界についての記載あり(PP.136~142)。
●『くすりの社会誌』西川 隆/著 薬事日報社 2010(499.0)
→明治から平成までの製剤、売薬に関する社会誌。
●『和漢薬への招待』難波 恒雄/著 東方出版 1996(499.8)
→和漢薬の解説書。
- 事前調査事項
- NDC
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- 薬学 (499)
- 参考資料
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- 『時代小説職業事典』 歴史群像編集部/編 学研教育出版
- 『最新調剤薬局の動向とカラクリがよ〜くわかる本』 藤田 道男/著 秀和システム
- 『日本の郷土産業4』 日本地域社会研究所/編 新人物往来社
- 『くすりの社会誌』 西川 隆/著 薬事日報社
- キーワード
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- 薬種商(ヤクシュショウ)
- 薬種屋(ヤクシュヤ)
- 薬学(ヤクガク)
- 薬事法(ヤクジホウ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000232204