レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2018/03/24 14:35
- 更新日時
- 2018/03/24 14:35
- 管理番号
- 千県西-2017-0011
- 質問
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解決
飛行機の路線図を見たい。
- 回答
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飛行機の就航関係を示した図を見られる資料として、【資料1~12】がある。
より詳細に航空機の航路を示した航空図は、県立図書館にほとんど所蔵がないため、【資料13~15】により、調べ方、入手方法を示した。
必要に応じて航空図書館などの専門機関を紹介する。
●図書
【資料1】『数字でみる航空 2010』(国土交通省航空局監修 航空振興財団 2010)
巻末の折り込み図の2枚目表に国際線就航路線図(我が国航空企業(共同運送便を除く)(平成22年3月28日現在)掲載。
※図書の内容紹介によれば、2014年までは折り込み図が付いている(2011~2014は千葉県立図書館未所蔵)。2015年に折り込み図はなく、以降付いていない。
【資料2】『ビジュアル世界大地図 地球の今と歴史がわかる』(左巻健男日本語版監修 日東書院本社 2014)
p116-117 航空交通 「民間航空機の6000本近い定期便のルートを示している」
【資料3】『飛行機ダイヤのしくみ』(杉江弘著 交通研究協会 2016)
p94-95 ETOPSチャート(ヨーロッパ路線)
p96-97 日本―アメリカ間のルート
等(上記例示以外にも図あり)
【資料4】『世界地理 ポプラディア情報館』(田邉裕監修 ポプラ社 2011)
p92 世界の航空路の項目におもな航空路の地図あり
正距方位図法の世界地図が示されている。地図と「おもな航空路」の表の下に「2010年10月25日現在:『JTB時刻表2010/12』より」と記載されているが、『JTB時刻表』2010年12月号には同じ図の掲載はなかった。
【資料5】『常用世界地図帳』(梅棹忠夫[ほか]監修 平凡社 1999)
p236-237「日本から世界各地へのおもな航空路」 日本から世界の主要空港への航空路が、世界地図上に示されている。
【資料6】『地図と絵でみる世界の交通・運輸・観光 地図と絵でみる世界』(ポプラ社 1992)
p12-13「世界と日本をむすぶ航空路」 日本と世界の主要都市を結ぶ主な航空会社の航空路が示されている。
【資料7】『グローバルエアライン』(パット・ハンロン著 木谷直俊[ほか]訳 成山堂書店 1997)
p84 1993年のシンガポールと各国との航空ネットワーク
p85 シリアンアラブ航空のヨーロッパ間ネットワークが地図上で示されている。
p80 EUの各主要航空会社の運行区間の一部が表になっている(1994年2月1 日現在)。
【資料8】『航空路・空港の不思議と謎 飛行機はどこを飛ぶ?』(造事務所編著 秋本俊二監修 実業之日本社 2015)(千葉県立図書館未所蔵→取り寄せて内容確認)
p2-3 人気の国内線として、羽田から新千歳・伊丹(大阪国際空港)・福岡線が挙げられている。
その他にも本文中に、世界最長路線の「オーストラリア・シドニー発米国・ダラス・フォートワース空港行き」などの路線が紹介されている。
●雑誌、ウェブサイト等
【資料9】ANAグループ機内誌『翼の王国』(ANA「翼の王国」編集部)(千葉県立図書館未所蔵→取り寄せて内容確認)
ANAグループの国内線航路図、国際線航路図を掲載。
【資料10】JAL機内誌『SKYWARD』(JALブランドコミュニケーション)国内線版と国際線版あり(千葉県立図書館未所蔵→取り寄せて内容確認)
JAL GROUP ROUTE MAPとして国内線、国際線(全体)、国際線を掲載。
【資料11】国土交通省「航空路とRNAV経路の詳細」(http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000344.html)
日本国内の航空路線図。
【資料12】「国際線 航空路線一覧マップ」 (https://japonyol.net/air-line.html)
日本を起点とした国際線航空路線を最短距離で示す。
航路は見られないが、就航関係(経由、距離、週間運行本数、座席数)が表示される。
個人サイトだが、データ出典は「国土交通省国土数値情報空港間 流通量(平成25年分)」。
このほか、各航空会社のHPに、自社の航空路が掲載されている場合がある。
●航空図
航空図の調べ方については、リサーチナビを参照した。
【資料13】「航空図(aeronautical chart)」(国立国会図書館)
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-601037.php
「航空図は地形の状況・空港・航空路・航空無線援助施設・航空制限区域などを表示した地図で、航空機の運航計画や飛行中の針路・位置測定などに使用されるもの」とあり。
【資料14】「世界の地図」(国立国会図書館)
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-75.php
国立国会図書館で次のような世界航空地形図(米国国防総省作成)を所蔵していることがわかる。取り寄せはできないので、利用の場合は国立国会図書館への来館が必要。
出版年が古いことに注意。
「ONC」(Operational Navigation Chart,1:1,000,000)(1964-1989年)
「TPC」(Tactical Pilotage Chart,1:500,000)(1970-1999年)
このほか専門図書館である航空図書館(後述)に所蔵がある可能性あり。
入手の方法については、【資料15】『航空図のはなし 改訂版』 (太田弘 交通研究協会 交通研究協会 成山堂書店 (発売) 2009)によると、日本の大都市の大手書店で「航空図」という名称で販売されているとのことで、丸善の店頭のJNC、ONC売場の写真が掲載されている(p8)。
また、インターネットで探したところ、紀伊國屋書店のWebサイトにも「航空図(Aeronautical Charts)」の取扱いが記載されていた。
「企業・研究者向けGIS(地図データ)サービス」 https://www.kinokuniya.co.jp/03f/denhan/gis/ →「データの種類」をクリック→「航空地形図(Aeronautical Charts)」
「Jeppsen Airway Manual」
民間発行の航空図のうち著名なものとして【資料13】に「ジェプセンチャート(Jeppesen Chart)」という名前で紹介されている(【資料15】によると正式には「Jeppsen Airway Manual」)。
図書館では、航空図書館に1998年のものの所蔵情報があった他には、所蔵情報が見つからなかったが、日本の代理店株式会社エイチアソシエイツ (http://hass.j)から、あるいはJepp Direct Jeppson Online Store (http://jeppdirect.jeppesen.com/index.jsp)から直接、購入することができる。
航空図について、中央図書館では、千葉県資料として、次の2点を所蔵している。
「国際航空図 日本北部 大阪-北海道 8500」(海上保安庁海洋情報部[編] 1999)
「国際航空図 東京 2389」 (海上保安庁海洋情報部[編] 2003)
また、国土交通省の「航空路誌」については、平成21年8月から電子版が提供されている。 ID及びパスワードの登録が必要。メールアドレスのある利用者ならば自身で登録・ 閲覧してもらうことができる。
参考:「電子航空路誌(eAIP)の提供開始について」(http://www.mlit.go.jp/report/press/cab15_hh_000013.html )
●専門機関
・航空図書館(http://www.aero.or.jp/koku_tosyokan/koku_toshokan.html)
東京都港区にある、日本航空協会の運営する専門図書館。
単行本 10,000冊(洋書4,000 和書6,000)、逐次刊行物 200種類(洋雑誌45、和雑誌55、資料100)等を所蔵。国際航空図(チャート)あり。図書についてはウェブサイトに蔵書リストあり。
・航空科学博物館(http://www.aeromuseum.or.jp/)
千葉県芝山町にある、航空専門の博物館。
図書室あり(1階東棟「ライブラリー」)。公式サイトによれば「約4千冊の書籍、100タイトルの航空雑誌」を所蔵している。
(インターネット最終アクセス:2018年1月27日)
- 回答プロセス
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・当館のNDC687(航空運送)の棚の資料を探したが、見つからなかった。
・当館蔵書検索やNDLサーチを、キーワード「航空路」「航空図」「航空 路線」で検索。件名「航空輸送」で検索した。
・リサーチナビを「航空 路線」「航空路」で検索した。
回答に挙げた「航空図」「世界の地図」のほか、レファレンス協同データベース事例あり。
「埼玉県の上空を通過する航空機の便名、行き先、航空路、時間がわかる資料を探している。(埼玉県立久喜図書館)」(https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000014676)
・空港のある成田市の図書館で、蔵書検索「航空 路線図」で検索すると、『数字でみる航空 2014』(国土交通省航空局監修 航空振興財団 2014)がヒット、内容紹介に「折込就航路線図等3枚付き」と記載がある。千葉県立図書館ではこの巻は未所蔵。前後で所蔵しているのは2010と2015で、2010には折込あり(内容紹介にも記載あり)。2015には折込なし(内容紹介にも記載なし。以降の年度も同じ)。
- 事前調査事項
- NDC
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- 航空運輸 (687 9版)
- 地理.地誌.紀行 (290 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『数字でみる航空 2010』(国土交通省航空局監修 航空振興財団 2010)西部図書館 <68721/1/10>(1102237963)
- 【資料2】『ビジュアル世界大地図 地球の今と歴史がわかる』(左巻健男日本語版監修 日東書院本社 2014)中央図書館<J290/ヒシ> (0600534610)
- 【資料3】『飛行機ダイヤのしくみ』(杉江弘著 交通研究協会 2016)東部図書館 <6877/29>(2102770804)
- 【資料4】『世界地理 ポプラディア情報館』(田邉裕監修 ポプラ社 2011)中央図書館 <J290/セカ>(0600414505)
- 【資料5】『常用世界地図帳』(梅棹忠夫[ほか]監修 平凡社 1999)東部<29038/28>(2100386269)
- 【資料6】『地図と絵でみる世界の交通・運輸・観光 地図と絵でみる世界』(ポプラ社 1992)中央<J680/チス>(9600480525)
- 【資料7】『グローバルエアライン』(パット・ハンロン著 木谷直俊[ほか]訳 成山堂書店 1997)中央<687/3>(0105324926)
- 【資料8】『航空路・空港の不思議と謎 飛行機はどこを飛ぶ?』(造事務所編著 秋本俊二監 修 実業之日本社 2015)(千葉県立図書館未所蔵)
- 【資料9】ANAグループ機内誌『翼の王国』(ANA「翼の王国」編集部)(千葉県立図書館未所蔵)
- 【資料10】JAL機内誌『SKYWARD』(JALブランドコミュニケーション)国内線版と国際線版あり(千葉県立図書館未所蔵)
- 【資料11】国土交通省「航空路とRNAV経路の詳細」(http://www.mlit.go.jp/koku/15_bf_000344.html)
- 【資料12】地図蔵「国際線 航空路線一覧マップ」 (https://japonyol.net/air-line.html)
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【資料13】「航空図(aeronautical chart)」(国立国会図書館)
(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-601037.php) - 【資料14】「世界の地図」(国立国会図書館)(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/post-75.php)
- 【資料15】『航空図のはなし 改訂版』 (太田弘 交通研究協会 交通研究協会 成山堂書店 (発売) 2009)西部図書館 <53882/3>(1102175842)
- キーワード
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- 航空機
- 路線図
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000233111