レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/08/02
- 登録日時
- 2009/03/18 02:12
- 更新日時
- 2009/04/02 17:59
- 管理番号
- 埼久-2008-068
- 質問
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解決
世界の修道女の衣装の図版や説明が載っている資料が見たい。宗派ごとの違いや位ごと(院長など)の違いが知りたい。
- 回答
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修道服について比較研究や詳述した資料は見あたらなかった。以下の資料に関連記述や図版があり、提供する。
『修道院文化史事典』
各宗派ごとに服装の記述があるが、男性・女性の区別、位による相違はよく分からず。ベネディクト会、シトー会、カルトゥジア会、アウグスチノ修道参事会、プレモントレ会(女性の記述あり)、修道騎士会、クララ会(フランシスコ会)、ドミニコ会、カルメル会、アウグスチノ隠修士会、東方正教会。
『今を生きる女子修道会』
日本の各修道院紹介の中に修道女の写真あり。
『シトー会修道院』
p449「シトー会女子修道会」の章に「毛織りのトゥニカだけを身にまとった。」とあり。
『聖ベネディクトの戒律』
p220に修友の衣服と履き物について記述あり。ククラ(フード付きマント)、チュニカ(長い外衣)、スカプリオ(前垂れ)。
『中世思想原典集成 4 初期ラテン教父』
「アルルのカエサリウス 修道女のための戒律」(カエサリウスはレランス島の修道院の司祭)の章p1237に「すべての衣服は、ごく質素で上品な色でなければならない。(中略)生成りか乳白色でなければならない」とあり。
『中世思想原典集成 10 修道院神学』
「グイゴ シャルトルーズ修道院慣習律」中のp274に助修士の衣服についてあり。p276仕事着と外套にについて。ただし、男性と思われる。
『私たちと礼拝』 写真集。男性の装束等については写真つきで詳しい。
『新カトリック大辞典 3』
p176〈修道服〉に、いくつかの修道会における修道服の歴史的発展について記述あり。また、「だいたいの女子修道会は基本的に男子修道服の形式を継承しているが、(中略)その色彩やデザインにおいて極めて多種多様である。女子修道服の最も重要なものは、(中略)貞潔のシンボルであったヴェールである。」という記述あり。写真やイラストなどはなし。現代の修道服については言及なし。
『絵画でたどる聖書の中の女性たち』
聖書に登場する女性を描いた絵画集。登場する女性が身にまとっている服と現代の修道服との関連は不明。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 各教派.教会史 (198 9版)
- 参考資料
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- 『修道院文化史事典』(P.ディンツェルバッハー 八坂書房 2008)
- 『今を生きる女子修道会』(木崎さと子 女子パウロ会 2006)
- 『シトー会修道院』(ルイス・J.レッカイ 平凡社 1989)
- 『聖ベネディクトの戒律』(すえもりブックス 2000)
- 『中世思想原典集成 4 初期ラテン教父』(平凡社 1999)
- 『中世思想原典集成 10 修道院神学』(平凡社 1997)
- 『私たちと礼拝』(竹内淑子 聖公版 2003)
- 『新カトリック大辞典 3』(研究社 2002)
- 『絵画でたどる聖書の中の女性たち』(ドーロテ・ゼレ 同胞舎出版 1994)
- キーワード
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- 修道院
- 修道士-修道女
- 修道服
- キリスト教
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000052582