レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/04/08
- 登録日時
- 2017/05/10 00:30
- 更新日時
- 2017/05/15 14:43
- 管理番号
- 6000033021
- 質問
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解決
徳川家康が「隣国に強敵がいるのは幸いである」と言ったそうだが、これのもとになった中国の言葉があるとテレビで言っていた。
中国の誰の言葉なのか知りたい。
- 回答
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孟子「告子章句 下」の「入りては則ち法家払士(ほうかひっし)なく、出でては則ち敵国外患なき者は、国恒に亡ぶ。」
- 回答プロセス
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レファ協で「隣国 強敵」、「徳川家康」をキーワードに検索。「徳川家康」の名言や遺訓について調査した事例で参照された資料で当館に所蔵しているものにあたる。『徳川家康事典』『日本名言名句の辞典』等ではこの文言そのものを見つけることができなかった。
検索エンジンで「隣国 強敵 幸」をキーワードにして検索したところ、徳川家康が三方ヶ原の戦いで敗北させられた武田信玄の死に際して発言したものだということ、『徳川実紀』に記載があると書いてあることが分かった。
『新訂増補国史大系 第38巻徳川実紀』p.153「東照宮実紀附録巻三」に、家康のことばと、これが孟子の「敵国外患なきものは国必ず亡ぶといひし詞に。いとよく似かよひし上意にて。かしこくも尊く承るにぞ。」との記載があった。
そこで再度、孟子の名言を探した。
職員からの情報で、2016年2月16日放送のNHK歴史秘話ヒストリア「ワシはコレで天下をとりました。~徳川家康の読書愛~」が該当の番組ではないかとのこと。NHKサイトおよび動画サイトで確認したところ、家康が孟子のことばを参照する場面があった。
- 事前調査事項
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テレビ番組の名前は忘れた。
名言集や中国の歴史の本を見たが出てこなかった。
- NDC
- 参考資料
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- 『漢文名言辞典』鎌田 正/著(大修館書店) (p732)
- 『中国古典名言事典』諸橋 轍次/著(講談社) (p131)
- 『新釈漢文大系4』(明治書院) (p439)
- 『国史大系第38巻』黒板 勝美/編輯(吉川弘文館) (p153)
- 『家康公伝3』大石 学/編(吉川弘文館) (p51-52)
- キーワード
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- 徳川 家康(トクガワ イエヤス)
- 名言(メイゲン)
- 武田 信玄(タケダ シンゲン)
- 孟子(モウシ)
- 歴史(レキシ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000215790