レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年07月31日
- 登録日時
- 2017/01/19 09:51
- 更新日時
- 2017/03/15 14:14
- 管理番号
- 埼久-2016-106
- 質問
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解決
徐脈頻脈症候群(じょみゃくひんみゃくしょうこうぐん)による意識障害について書かれた資料を見たい。交通事故との関連があればさらによい。
- 回答
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質問に該当する以下の資料を紹介した。
1 図書
『循環器疾患最新の治療 2014-2015』(堀正二[ほか]編 南江堂 2014)
p267 不整脈の章に「洞不全症候群」あり。疾患概念によると、徐脈頻脈症候群はⅢ群に分類される。
p269 「治療方針の立て方」の「a.第一選択」に「失神に伴う事故(転倒、転落、交通事故など)の予防が重要であり」とあり。
『心臓病の最新治療 よくわかる最新医学』(小橋隆一郎著 主婦の友社 2014)
p20「頻脈性不整脈」「徐脈性不整脈」の項あり。どちらもめまいや失神を起こす、とあり。
『今日の循環器疾患治療指針』(井上博[ほか]編 医学書院 2013)
p201「洞不全症候群(洞徐脈,洞停止,洞)」【病態】発作性心房細動などの頻脈停止時に、数秒以上にわたり心房興奮が欠落し、めまい、ふらつき、失神などを生じることもある(徐脈頻脈症候群)。その他、【診断のポイント】にめまい、ふらつき、失神、【鑑別疾患】に神経調節性失神がある。
その他関連記述のある資料
『専門医がやさしく教える心臓病 最新治療法から応急処置法まで』(山科章著 PHP研究所 2008)
『生活習慣病のくすり からだの科学primary選書』(島田和幸編 日本評論社 2011)
『ガイドライン/ガイダンス不整脈 こう診る・こう考える』(奥村謙編 日本医事新報社 2011)
『循環器疾患ビジュアルブック』(大西哲[ほか]編 学研メディカル秀潤社 2010)
『循環器病学 基礎と臨床』(川名正敏[ほか]編 西村書店 2010)
『やさしい 心臓病の自己管理』(野原隆司監修 医薬ジャーナル社 2008)
『心臓病 最新治療&予防全国名医118人 疾患別・全国実力医師シリーズ』(医療評価ガイド取材班編 角川SSコミュニケーションズ 2009)
『循環器内科治療ガイドライン 最新の診療指針』(田邉晃久編 総合医学社 2008)
『看護に役立つ疾患・症候事典』(永井良三監修 メヂカルフレンド社 2008)
2 雑誌
『治療 2010年5月』(南山堂 2010.5)
p1433-1438 安田智生著「徐脈性不整脈をどのように治療するのか」「徐脈の原疾患」の項に、徐脈によるめまい、ふらつき、失神・心不全などの臓器障害をきたすものもあり。
p1445-1452 三好史人〔ほか〕著「失神にはどのように対処すべきか」に心疾患による失神として、徐脈性不整脈によるものがあることが述べられている。
『日本医師会雑誌 137巻特別号(1)』(日本医師会 2008.6)
ps141-143 相澤義房著「徐脈性不整脈」心停止によるAdam-Stokes発作や失神など重篤な症状をもたらすとあり。
『日本医師会雑誌 平成16年10月15日』(日本医師会 2004.10)
ps146-151「頻脈性不整脈」
ps152-156「徐脈性不整脈」 心停止によるAdam-Stokes発作や失神など重篤な症状をもたらすとあり。
『日本医師会雑誌 2015年5月』(日本医師会 2015.5)
ps284-286「めまいを訴える患者のこの心電図、診断は? -洞機能不全症候群」
3 インターネット情報
《第21回日本交通医学工学研究会学術総会》(http://www.jatme.jp/pdf/12_02.pdf 日本交通医学工学研究会)
「◆ シンポジウムA:事故の実態と体調管理」中に「心臓疾患と交通事故」(松原達昭 愛知学院大学歯学部内科学講座教授)の論文あり。
「心臓に起因するものとして、徐脈(洞不全症候群、房室ブロック)、心室性頻脈(心室頻拍、心室細動)、上室性頻脈(発作性上室頻拍、心房粗動)が挙げられ、数十秒で意識は回復することがほとんどである。ただし、ごく短時間の失神が交通事故につながることは想像に難くない。」
《不整脈》(http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/disease/arrhythmia.html 国立循環器病研究センター)
「3.洞(機能)不全症候群といわれたら」に「洞不全症候群では、心臓が止まってそのまま死んでしまうことはまずありませんが、意識を失った時にけがをしたり、交通事故に遭ったりすることがありますので注意が肝心です」とあり。
《不整脈(洞不全症候群・房室ブロック)》(http://plaza.umin.ac.jp/~utok-card/consultation/diseases/irregular_pulse 東京大学医学部附属病院循環器内科)
不整脈について「心臓の拍動が回復しない場合には突然死することもあり、失神によって事故を起こすこともしばしばです。」とあり。
- 回答プロセス
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1 心疾患や不整脈の図書・雑誌を調査する
2 《医中誌Web》(医学中央雑誌刊行会)を〈徐脈頻脈症候群〉で検索する
3 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈徐脈頻脈症候群 & 交通事故〉で検索する
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2016年7月30日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 内科学 (493 9版)
- 参考資料
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- 『循環器疾患最新の治療 2014-2015』(堀正二編 永井良三編 南江堂 2014) , ISBN 978-4-524-26798-9
- 『心臓病の最新治療 よくわかる最新医学』(小橋隆一郎著 主婦の友社 2014) , ISBN 978-4-07-290618-7
- 『今日の循環器疾患治療指針』(井上博[ほか]編 医学書院 2013) , ISBN 978-4-260-01472-4
- キーワード
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- 徐脈頻脈症候群(ジョミャクヒンミャクショウコウグン)
- 心臓-疾患
- 心臓病
- 不整脈
- 洞不全症候群
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000206762