レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/08/09
- 登録日時
- 2015/12/02 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:37
- 管理番号
- M15081916577269
- 質問
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岡山藩主池田光政が町人の日常の食事に対して、一汁一菜の倹約令を出したというのは本当か。
- 回答
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『岡山県史 第8巻 近世3』によると、「食生活については、日常の規定はない。すべて振舞いの倹約規定である」とあり、寛文8年(1668)、殿様(藩主池田光政)からの書出では、振る舞い時には一汁二菜、酒三返、菓子一種、濃茶無用とされている。
『岡山の食文化史年表』でも同様の記述がある。
振る舞い時で一汁二菜なので、『岡山の町人』によると、庶民の日常の生活として「食事は一汁か一菜ぐらいであろうか。」、「町人もそのころ一汁一菜であったと思われる。」と推測している。
実際の倹約令を紹介した資料としては、『市政提要 上巻』、『岡山県史 第21巻 備前家わけ史料』、『藩法集 1 岡山藩上』がある。
ただし、『藩法集 1 岡山藩上』では「食後之菓子無用之事」となっている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国地方 (217 9版)
- 参考資料
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岡山県史編纂委員会『岡山県史 第8巻 近世3』岡山 岡山県,1987,754p. 参照はp.325-327.
西東秋男『岡山の食文化史年表』 筑波書房,1990,183p. 参照はp.21.
片山新助『岡山の町人』岡山 日本文教出版,1985,173p. 参照はp.39,48-49.
岡山大学池田家文庫等刊行会『市政提要 上巻』岡山 福武書店,724p. 参照はp.17-19.
岡山県史編纂委員会『岡山県史 第21巻 備前家わけ史料』岡山 岡山県,1986,1340p. 参照はp.6-8.
石井良助『藩法集 1 岡山藩上』 創文社,1959,781p. 参照はp.389.
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岡山県史編纂委員会『岡山県史 第8巻 近世3』岡山 岡山県,1987,754p. 参照はp.325-327.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2015081916552977269
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000184906