レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/02/12
- 登録日時
- 2016/10/22 00:30
- 更新日時
- 2016/10/22 00:30
- 管理番号
- 6001017442
- 質問
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解決
明治時代に設立された大阪三品取引所の設立者について知りたい。他にも取引所について参考になる資料があれば教えてほしい。
- 回答
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「大阪三品取引所」は、明治26年3月法律第5号をもって取引所法の公布とともに認可申請しましたが、同法の細則発布以前のため却下され、同年11月認可を得、同月30日に創業総会、明治27年から営業を開始。開業当時の名称を「株式会社大阪糸綿木綿取引所」であり、出願時の名称は「大阪府内外綿花糸木綿取引所」でした。明治34年から「大阪三品取引所」に改称し、昭和16年に閉鎖、翌年7月に解散。第二次世界大戦後、復活しています。
このうち、明治26年の申請、営業開始に関して、また明治34年の名称変更時について、以下の資料に記載がありました。
・『大阪府誌 第1編 商業 金融 貨幣』(大阪府 1903)
pp.496-501「第8欵 株式會社大阪三品取引所」に明治26年3月の發起惣代として10名の氏名が記載されています。「中村惣兵衛、和田保次郎、岩田惣三郎、今西林三郎、泉佐助、吉田清吉、杉原藤助、山本治兵衛、石井庄七、岩田保太郎等の十名相謀りて…」とあります。
なお、この資料は『大阪府誌. 第1編 商業,金融,貨弊』として国立国会図書館デジタルコレクションに収録されており、インターネットで公開されています。http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/765471 265コマめがp.496です。 (最終確認日:平成28年7月28日)
・『大阪商人太平記 明治中期篇』(宮本又次著 創元社 1961) pp.259-260
「明治二十六年に中村惣兵衛、今西林三郎、山本治兵衛らの発起によって出願をなし、…」、「今西は第一期の理事長中村惣兵衛時代から監査役をやっていた。三十四年に次期の理事長佐伯勢一郎に代わって理事長となり、それから死ぬまでの二十余年間その地位についていた。」とあります。
次の資料は、約款等詳細な情報が掲載されており、参考になります。
・『三品市場調査』(大阪府産業部商務課 1924)
また、「レファレンス協同データベース」に類似事例があります。
・「大阪三品取引所について知りたい。」
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000097750 (最終確認日:2016.7.28)
[事例作成日:平成28年7月28日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 大阪府誌 第1編 大阪府 1903
- 大阪商人太平記 明治中期篇 宮本/又次∥著 創元社 1961
- 三品市場調査 大阪府産業部商務課 1924
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000198610