レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/02/07 10:50
- 更新日時
- 2016/12/09 11:06
- 管理番号
- 201602-01
- 質問
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未解決
質問者持参本『山河微笑』にのりヒビを使用した養殖について、大竹は最古の養殖地とあるが、確かめたい
- 回答
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・『広島県史 近世1』(H217/ヒ)P648のりの養殖について、「「旧記」によれば慶長年中佐西郡大竹村において篊立て法を用いた海苔の区画養殖がはじまった」とあるが「旧記」が何か確定できていない。
・『海苔の歴史』(R667/ミ)P181 広島ノリ起源記述あり。P186 大竹のノリヒビについて『海藻と人生』に安芸国佐伯郡大竹町の旧記に慶長年中既に今日の区画漁業たる形を成していたようだと、大竹町の旧記なるものは現存しないのでこの説がどの程度信憑性をもつか計りがたい。また諸書に大竹のノリヒビは慶長年中にたてられた趣旨の記載があるがみな出典は不明とあった。
・前述の『趣味から見た海草と人生』岡村金太郎(国立国会図書館 デジタル)126コマ(P228)に大竹のノリヒビについて記述あり。
これ以上の調査はできず、以上を回答した。
- 回答プロセス
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・『大竹市史』(H217.6/オ)記述なし。
・『広島県史索引』によると、『広島県史民俗編』記述なし。『同地誌編、近世編1、2』(H217/ヒ)に記述あり。
・『広島県史 地誌編』(H217/ヒ)P761 のりは宝暦七(1757)年より江波で養殖されているとある。
・『広島県市 近世編1』(H217/ヒ) p648に記載あり。(回答のとおり)
・『広島県 近世編2』(H217/ヒ/4)P302 「のり」抄製法の導入(江波、仁保)とあるが大竹の記述はない。同書P302、P304に参考書として『新修広島市史第三巻』『海苔の歴史』が紹介されている。
・『新修広島市史第三巻』は未所蔵。(後日、広島県立図書館で確認。大竹に関する記述はない。)
・『海苔の歴史』(R667/ミ) P181、P186に大竹ののりひびに関する記述あり。
P186に『海草と人生』が紹介されているが、当館未所蔵。県内では庄原市立図書館所蔵。
・国立国会図書館デジタル化資料送信サービスで検索すると、正しくは『趣味から見た海草と人生』が書名であり、126コマ(P228)に大竹のノリヒビに ついて記載あり。岡村金太郎著の他の著書にも見当たらず。
・インターネットで「のりひび 大竹」で検索してみると「おだどんさん物語」というページで小田太郎右衛門景康という人物がのりの養殖をはじめたとあるが定かではない。(http://wwwl.megaegg.ne.jp/~yorimasa830/odadonsan.htmi 2016/2/7現在)
この説は当館所蔵の『小田神社三五 〇年祭』(H175.976/オ 1963年)P17と『小田神社四百年記念大祭誌』(H175/オ H18年)P3~P4に同様の記述がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 水産製造.水産食品 (667)
- 参考資料
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広島県 編 , 広島県. 広島県史 地誌編. 広島県, 1977.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001367626-00 -
広島県 編集 , 広島県. 広島県史 通史3(近世1). 広島県, 1981.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I060883668-00 -
宮下章/著 , 宮下 章 , 宮下 章. 海苔の歴史.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I058996305-00 -
岡村, 金太郎, 1867-1924 , 岡村金太郎 著. 趣味から見た海藻と人生. 内田老鶴圃, 1922.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001702404-00 - 田中 博. 山河微笑. グリーンブリーズ, 2014. P76
- 小田神社奉賛会. 小田神社四百年記念大祭誌. 小田神社奉賛会, 2006.
- 小田 武夫. 小田神社三百五十年祭誌. 1963.
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広島県 編 , 広島県. 広島県史 地誌編. 広島県, 1977.
- キーワード
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- のり養殖
- のりひび
- 小田神社
- おだどんさん
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人 社会人
- 登録番号
- 1000187922