レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/06/16
- 登録日時
- 2017/03/01 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:38
- 管理番号
- M16122217083673
- 質問
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藤岡陽子『おしょりん』に「石田縞」という縞柄が出ている。広辞苑で調べたところ、「石田織」は載っていたが、「石田縞」は見当たらない。どういう縞柄か具体的に知りたい。
- 回答
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津村節子『心をつむぐ』p.113に「石田縞-『遅咲きの梅』について」という一文があり、「石田という地名は、毎年のように繰返される日野川の氾濫で、石の田と化してしまうところからつけられたという貧しい村で、農業だけでは生活が成り立たず、農家の副業として始められたのが石田縞という織物であった。(中略) 糸も染めも織りも丈夫で、色彩も人々に好まれて大正の最盛期には福井県ばかりでなく、県外へも大量に売られていたという。」といった紹介がされている。白黒の石田縞の写真が1枚ある。
津村節子『遅咲きの梅』は、江戸時代から昭和初期まで、鯖江市を中心に生産された綿織物「石田縞」の復活に情熱を注いだ女性を描いた小説で、石田縞についての描写がある。
また、「婦人画報」2013年11月号のp.248~p.253に「真野響子が巡るきもの遺産 第23回 吉川道江さんと佐々木理恵さんの石田縞 たくましき北陸の縞」という記事があり、カラー写真とともに石田縞の解説も掲載されている。解説には「福井県鯖江の石田地区で江戸時代に始まり、明治・大正期には学校の制服として広く用いられ、学校縞とも呼ばれた堅牢な綿織物。昭和初期に廃れてしまうが、吉川道江さんらの奔走により復元された。」とある。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 繊維工学 (586 9版)
- 参考資料
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・津村節子『心をつむぐ』 大和書房,1981.7,209p. 参照はp.113.
・津村節子『遅咲きの梅』 中央公論社,1979,414p.
・真野響子「真野響子が巡るきもの遺産 第23回 吉川道江さんと佐々木理恵さんの石田縞 たくましき北陸の縞」『婦人画報』1324,2013.11,p.248-253.
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・津村節子『心をつむぐ』 大和書房,1981.7,209p. 参照はp.113.
- キーワード
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- 石田縞
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2016122217035383673
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000210823