『図説クリスマス百科事典』p.451-453によると、フィリピンの食べ物は「地域によって異なり、クリスマス料理にはさまざまな文化の影響が反映している」とされる。食卓に上るものとして、次のような料理が紹介されている。
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・中華ハム
・アメリカ風の蒸し七面鳥
・郷土料理:プト・ボンボン(puto bumbong、竹の管につめた粘り気のある紫色の米で、ココナッツのすりおろしと砂糖が添えられる)
・郷土料理:パクパク(pacpac、ルソン島で好まれる揚げた豚耳)
・アーモンド・ヌガー(トゥロン/スペインから受け継いだデザート)
・メレンゲ・ロール(パスティリャ/pastilles/スペインから受け継いだデザート)
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ほか、『クリスマスクッキング』p.67によると、12月16日から24日まで毎朝4時に教会で行われるミサ「シンバン・ガビー(Simbang Gabi)」の帰りに人々が露店で買うビビンカ(Bibingka)やサラバット(Salabat/ジンジャー・ティー)、プトボンボ(Puto Bumbong)などがクリスマスならではの風物詩とされている。
また、『フィリピンの事典』p.121と「フィリピン共和国<1>世界一クリスマスが長い国」(『人権と部落問題』第66巻第14号:No.865)p.64によると、12月25日午前零時に行われるミサの後、家族や親類が集まってノチェ・ブエナ(Noche Buena/聖夜)と呼ばれる会食を行う習慣がある。「フィリピン共和国<1>世界一クリスマスが長い国」で紹介している同名のクリスマスソングには、次のような料理名が列挙されている。
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・ケソ・デ・ボラ(球形のチーズ)※クリスマスの風物詩とも言える真っ赤な蝋で包まれた真ん丸のチーズ。
・特製ハム
・暖かいビビンカ
・プト・ボンボン
・レチョン(豚の丸焼き)
・バーベキュー
・レチェ・フラン(プリンのようなお菓子)
・ブラロ(骨付き牛肉のスープ)
・スパゲッティ
・栗
・アドボ(肉や野菜を酢・醤油・香辛料で煮込んだ料理)
・フライド・チキン
・リンゴ
・パンシット・モロ(?入りのスープ)
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上記の郷土料理のうち、詳しいレシピが掲載されている資料は次の通り。
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アドボ(Adobo)
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『フィリピンと出会おう』p.10-11
『世界の料理 [13-2] 太平洋/東南アジア料理の作り方』p.65
『熱帯アジア14ヵ国の家庭料理』p.8-10に5種類
『アジアのごはん』p.36-37
「フィリピンの料理」『週刊朝日百科 世界の食べもの』78号,1982.6,p.218
「フィリピン料理って何?」『dancyu』第25巻第9号:2015-9,2015.8,p.128-129.
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レチェ・プラン(Leche Plan)
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『世界の料理 [13-2] 太平洋/東南アジア料理の作り方』p.119
料理の写真が掲載されている資料は次の通り。
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・『地球の歩き方 D27 フィリピン 2016~17』……ビーフ・ブラロ(Beef Bulalo/p.44)、チキン・アドボ(Chicken Adobo/p.45)、アドボ・プシット(Adobo Pusit/p.46)、アドボ・カンコン(Adobong Kangkong/p.46)、レッチェ・フラン(Leche Flan/p.47)
・「フィリピン共和国<1>世界一クリスマスが長い国」(『人権と部落問題』第66巻第14号:No.865)……ケソ・デ・ボラ(球形のチーズ/p.64)
・「フィリピンの料理」『週刊朝日百科 世界の食べもの』78号,1982.6……アドボ(p.218)、パンシット・モロ(pancit molo/p.219)
・『熱帯アジア14ヵ国の家庭料理』……鶏と豚肉のアドボ、カンコンのアドボの白黒写真(p.8-9)
・『アジアのごはん』……アドボ(p.37)
・「フィリピン料理って何?」『dancyu』第25巻第9号:2015-9,2015.8……アドボ(p.128-129)
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