レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2002/09/22
- 登録日時
- 2010/07/24 02:00
- 更新日時
- 2011/11/18 17:31
- 管理番号
- 長野市立長野-02-014
- 質問
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解決
Flemishのカレンダーは刊行されているか、そもそもFlemishとは何か。
- 回答
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『ランダムハウス英和大辞典』
Flemish
1、フランドルの、フラマン人〔語〕の
2、フランドル美術の、15世紀に主にフランドルおよびフランス北部に発達した絵画様式をいう。油彩による細微な写実、独自の宗教図像などが特色。
『大英図書館』p132、136-137、239-242
『ベリー公のいとも美しき時祷書』
などに掲載されています。
- 回答プロセス
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歴史事典、人名辞典、百科事典類にはなし。
その他ヨーロッパ史関係や美術史関係の資料をあたるが見つけられなかった。
県立長野図書館にレファレンス照会。
以下同図書館より回答。
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和英辞典によると、Flemishはフランドル(フランダース)の、という意味であり、地名の形容詞です。『〈図説〉ルネサンス百科事典』p184‐185には浜島書店の『プロムナード世界史』p78にある「フレミッシュの絵暦」とよく似た、農民の1年の生活を描いた16世紀の絵が載っており、この時代のヨーロッパでよく描かれたテーマであることがうかがえます。
また、前掲の「フレミッシュの絵暦」は2点掲載されているうち、1点の原タイトルが「Book of Hours of the Blessed Virgin」ですが、『ヨーロッパ中世社会史事典』p262に「フランドル地方の農民の暦である『聖母の時祷書』・・・」とあるので、Flemishとは地名を表すと考えられます。
『プロムナード世界史』掲載のものはBritish Library所蔵です。この作品が画集などに収録されているかは不明です。
また、15世紀に初めてカレンダーに貴人や農民の生活を描いたフランドル出身のランブール兄弟による「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」という作品があります。
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当館資料で大英図書館とベリー公についてあたる。
- 事前調査事項
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『ニューステージ世界史詳覧』(浜島書店 1998)p114
- NDC
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- 洋画 (723)
- 参考資料
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- 『ランダムハウス英和大辞典 第2版』小学館ランダムハウス英和大辞典第2版編集委員会/編 小学館 1994.01 <R833ラ>
- 『〈図説〉ルネサンス百科事典』マーガレット・アストン/編,樺山 紘一/監訳 三省堂 1998.10 <R230ス>
- 『ヨーロッパ中世社会史事典』アグネ・ジェラール/著,池田 健二/訳 藤原書店 1991.03 <230シ>
- 『大英図書館』ニコラス・バーカー/共同執筆,バーカー,ニコラス/共同執筆,英国図書館/共同執筆,松田 隆美/〔ほか〕訳 ミュージアム図書 1996.09 <016ハ>
- 『ベリー公のいとも美しき時祷書』フランソワ・ベスフルグ/著,エバーハルト・ケーニヒ/著,富永 良子/訳 岩波書店 2002.01 <723ヘ>
- キーワード
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- 祈とう書
- 照会先
- 寄与者
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- 県立長野図書館(http://www.library.pref.nagano.jp/)
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000069503