レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年05月21日
- 登録日時
- 2009/05/21 16:20
- 更新日時
- 2009/05/21 16:48
- 管理番号
- POLA-2009-001
- 質問
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解決
口紅の色の流行について、歴史的な流行、近年の動向などを知りたい。
- 回答
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[歴史的な流行]
江戸時代より前の流行を追うことは難しい。江戸時代には、時代や地域によって濃淡の流行があった。独特なつけ方としては江戸時代後期に流行った「笹色紅(ささいろべに)がある。これは紅をたっぷり塗ると玉虫のような緑色の光沢を発することからこうよばれた。紅は高価なものだったので、代替の方法として下地に墨を塗って上から薄く紅を塗る方法も考え出された。
1960年代にはピンク色の口紅流行のきっかけの一つともなった、マックスファクターが行ったキャンペーン「ローマンピンク」がある。
雑誌『フレグランスジャーナル』1999年11月号には1970年から1989年までの口紅の色の構成比のグラフが掲載されている。
- 回答プロセス
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口紅をはじめとする江戸時代のメークアップは、京阪では濃いめ江戸では薄化粧が好まれることが文献などから指摘できる。
笹色紅については『都風俗化粧伝(みやこふうぞくけわいでん)』などの美容読本などに紹介されている。
1960年代、マックスファクターの「ローマンピンクキャンペーン」は手持ちの資料より。
口紅の色の構成比グラフは掲載誌の巻号がうろ覚えだったため、研究用データベースで巻号数を確定
- 事前調査事項
- NDC
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- 衣食住の習俗 (383 9版)
- 理容.美容 (595 9版)
- 参考資料
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- 佐山半七丸[著] ; 速水春暁斎画図 ; 高橋雅夫校注『都風俗化粧伝(東洋文庫 ; 414)』平凡社 , 1982
- ポーラ文化研究所編『日本の化粧 : 道具と心模様(ポーラ文化研究所コレクション ; 2)』ポーラ文化研究所 , 1989
- 高橋雅夫著『化粧ものがたり : 赤・白・黒の世界』雄山閣 , 1997
- 『化粧史文献資料年表〈増補改訂〉』ポーラ文化研究所 , 2001
- 棟方明博「メイクアップ化粧品と色」『フレグランスジャーナル』フレグランスジャーナル社、1999.11、pp44-50 (雑誌記事)
- キーワード
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- 化粧-日本
- 口紅
- 色
- 流行
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000055046