レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年06月25日
- 登録日時
- 2015/11/26 10:10
- 更新日時
- 2015/11/26 10:10
- 管理番号
- 川図15-05
- 質問
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解決
高温・低温の環境や酸性の池に住む生物がどのように適応しているのかなど、物理・化学の分野において生命が生きる条件について書いてある本を紹介してほしい。
- 回答
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「極限環境」に生きる生物について書かれた以下の①~⑤の図書を紹介した。
①『極限環境生命』(伊藤政博、コロナ社、2014)
②『極限環境の生命』(D.Aワートン、シュプリンガー・フェアラーク、2004)
③『極限環境の生体分子』(日本化学会、化学同人、2014)
④『極限環境の生き物たち』(大島泰郎、技術評論社、2012)
⑤『死なないやつら (ブルーバックス B-18-44)』(長沼毅、講談社、2013)
- 回答プロセス
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当館OPACを<生命 起源>で検索し、出版年を降順に並びかえたところ、結果の上位に①の『極限環境生命』があったため、書架で内容を確認した。その後、<極限環境><極限 生物>というキーワードでOPACを検索をし、内容を見ながら②~⑤の図書をピックアップして紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 生物科学.一般生物学 (460)
- 生化学 (464)
- 微生物学 (465)
- 参考資料
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伊藤政博, 道久則之, 鳴海一成, 東端啓貴, 為我井秀行, 國枝武和, 伊藤隆, 佐藤孝子, 中村聡 共著 , 伊藤, 政博 , 道久, 則之 , 鳴海, 一成. 極限環境生命 = Extremophiles : 生命の起源を考え,その多様性に学ぶ. コロナ社, 2014.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025833628-00 , ISBN 9784339067477 (→p.8-「極限環境微生物」では、生存可能な温度上限や生息場所について簡単な記述あり。
→p.13-「好熱性」、「好アルカリ性」などの性質に分けて紹介。) -
D.A.ワートン 著 , 掘越弘毅, 浜本哲郎 訳 , Wharton, David A , 掘越, 弘毅, 1932- , 浜本, 哲郎. 極限環境の生命 : 生物のすみかのひろがり. シュプリンガー・フェアラーク東京, 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000007608834-00 , ISBN 443171104X (→p.16-21「正常と極限の条件」、p21-23「生命の必須要素」など極限環境と生命の維持に関する概念の解説あり。
→p.31-276「第二章 それでもいとしの我が家」~「第六章 まだまだある極限条件」まで、極限環境の実例を紹介。
→p.311-350「第八章 極限生物学へのひとつの考察」に、「極限環境の生理学」という項目があり、「水」、「膜」、「タンパク質」、「遺伝子」に関する問題に対し、生物が発展させてきた解決法を紹介。) -
日本化学会 編 , 日本化学会. 極限環境の生体分子 = Biomolecules under Extreme Environments : 過酷な環境下での機能を科学する. 化学同人, 2014. (CSJ Current Review ; 17)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025904742-00 , ISBN 9784759813777 (→「過酷な環境下での機能を科学する」というテーマの下、16章にわたり研究成果を紹介。
→p.158-174「PartⅢ 役に立つ情報・データ」では、この分野の革新論文や関連最重要用語、書籍、ウェブサイト、データベースなどの関連情報も掲載。) -
大島泰郎 著 , 大島, 泰郎, 1935-. 極限環境の生き物たち : なぜそこに棲んでいるのか. 技術評論社, 2012. (知りたい!サイエンス ; 111)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I023533784-00 , ISBN 9784774150307 (→一般向けの読み物。微生物の基礎知識や極限環境生物の種類、宇宙環境における生命について記述あり。
→p.172-174「5-10 生命の生存限界」では、生命が生存する「酸」と「温度」の条件について言及あり。) -
長沼毅 著 , 長沼, 毅, 1961-. 死なないやつら : 極限から考える「生命とは何か」. 講談社, 2013. (ブルーバックス ; B-1844)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I025072490-00 , ISBN 9784062578448 (→一般向けの読み物。p.35「環境を限りなく極限に近づけていったとき、地球生命という現象は、ぎりぎりどこまで成立しうるのか」という観点から、極限環境の生物に焦点を当てている。)
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伊藤政博, 道久則之, 鳴海一成, 東端啓貴, 為我井秀行, 國枝武和, 伊藤隆, 佐藤孝子, 中村聡 共著 , 伊藤, 政博 , 道久, 則之 , 鳴海, 一成. 極限環境生命 = Extremophiles : 生命の起源を考え,その多様性に学ぶ. コロナ社, 2014.
- キーワード
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- 生命
- 極限環境
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000184414