こども資料室と国際児童文学館にて、調査いたしました。以下のとおり回答いたします。
現地作家の現地の公用語、1)ペルー:スペイン語、2)ブラジル:ポルトガル語、3)アフガニスタン:ダリー語で書かれた作品および作品に関する情報をいくつか紹介します。母国語に触れることを目的とされており、生徒およびその家族への提供ということですので、物語を中心に紹介いたします。
まず、国際児童文学館所蔵資料の検索では
3)アフガニスタンのダリー語による作品は見つけられませんでした。出版自体も少ないようで、日本で絵本を作成し配布するプロジェクトなどがあるようです。HPによるとそのプロジェクトでダリー語の絵本を作成されたようですが、残念ながら当館では所蔵しておりません。詳しくはこちらのHPでご確認ください。
http://www.tobe.x0.com/ehon/また、アフガニスタンの状況等は公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
http://sva.or.jp/afghan/などでもご相談いただけるかもしれません。
1)ペルー:ペルーで出版されたスペイン語の図書で国際児童文学館所蔵資料は15件、ただし主に児童文学作品に関する研究書で、数点、詩や南米インディオの神話の本などがあります。
2)ブラジル:ブラジルで出版されたポルトガル語の図書で国際児童文学館所蔵資料は51件、絵本が主です。図書ではピーターパンの翻訳ものなどがあります。
ブラジルの人気作家などに関しては国際交流基金のHPに文化交流基礎情報として、ベストセラーでは海外の翻訳物が半分以上を占めているといった傾向が紹介されています。
http://www.jpf.go.jp/j/about/survey/basic/brazil/2-4-1.html国際児童文学館所蔵資料はあまり新しい資料はありません。また、閲覧のみですので、来館していただくことになります。
次に、当中央図書館所蔵資料の児童向けの読み物で、スペイン語、ポルトガル語のものを調べました。
いずれも貸出可能な資料です。
当館ホームページの蔵書検索で
NDC:9、書誌種別:児童書、言語区分:スペイン語で検索すると12件ヒットします。
そのうちハリーポッターが7件、それ以外のものは5件です。
5件について、タイトル、著者、出版社、出版年、出版地を記載します。
『Aternum』(Miguel Angel Mendo ; ilustracion, Javier Zabala 、Anaya 、2008.11 )
出版地:Madrid
『Canciones y poemas para ninos』(Zarza,Daniel 、Labor、 c1986 )出版地:Barcelona
『El libro del cementeiro』(Neil Gaiman ; with ilustrado por Chris Riddell、 Roca
Editorial、 2009.10)出版地:Barcelona *「The graveyard book」(墓場の少年)のスペイン語訳
『Quiero ser una estrella del pop』(Carmen Domingo、 Montena、 2010.5 )出版地:Barcelona
『El caballero Pepino』(Carmen Gil ; ilustraciones de Anna Castagnoli、 OQO Editora、 2007)出版地:Pontevedra, [Spain]
ペルー出版のものは未所蔵でした。
同様に
NDC:9、書誌種別:児童書、言語区分:ポルトガル語で検索すると6件ヒットします。
『Contos populares para criancas da America Latina』(Editor:Maria Candelaria Posada,Traducao e adaptacao,Ilu、 Editora atica、 1997 )出版地:Sao Paulo
『Historias a Brasileira 1 A Moura Torta e outras』(Ana Maria Machado、 Companhia dasLetrinhas、 2008 )出版地:Sao Paulo
『Historias a Brasileira 2 Pedro Malasartes e outras』(Ana Maria Machado、 Companhia dasLetrinhas、 2008 )出版地:Sao Paulo
『Historias a Brasileira 3 O pavao Misterioso e outras』(Ana Maria Machado、 Companhia dasLetrinhas、 2008 )出版地:Sao Paulo
『O Cacador de Tormentas (Cronicas da Fimbria2)』(Paul Stewart、 Letras、 2008 )出版地:Sao Paulo*「Stormchaser - The edge chronicles」(崖の国物語)のポルトガル語訳
『O Pequeno Principe』(Antoine de Saint-Exupery 、Agir、 2006) 出版地:Rio de janeiro*「Le petit prince」(星の王子様)のポルトガル語訳
*ダリー語については調査できませんでした。
保護者の方へのご提供も、ご検討のことですが、当館ホームページ蔵書検索で書誌種別を「児童書」から「一般書」に変更していただき、検索すると児童書より多くのものがヒットします。一覧から、気になる資料をクリックしていただき、書誌をご確認いただくと出版地が記載されていますので、ペル―、ブラジルで出版されているものをお探しください。貸出可能かどうかも確認できます。
また児童書総合目録では、出版国をしぼって調べることができます。
児童書総合目録の詳細検索(
http://kodomo3.kodomo.go.jp/web/ippan/cgi-bin/fKJN.pl)で
検索対象:洋図書
出版国をブラジル、ペルー、アフガニスタンで設定し検索すると
ブラジルで1720件、ペルー209件、アフガニスタン0件のヒットでした。
出版年などで絞り込みされることをおすすめいたします。
購入をご検討ということで
こちらのサイトも参考になるかと思いご紹介します。
神奈川協同出版販売株式会社
http://www.mars.dti.ne.jp/kkp/index.htmトップページの「ブラジル」「スペイン語」をクリックすると、一般書と児童書のリストが表示されます。図書館向けにサポートすることも業務とされているので、分野と予算といった指定での購入のご相談にも応じておられます。
中南米の資料を扱う書店として
イタリア書房
http://italiashobo.com/hq/index.phpラテンアメリカ専門店 e-SHOP ラティ
http://lati.shop-pro.jp/※ブラジルのベストセラーといった項目などがあり、参考になるかもしれません。
また、むすびめの会(図書館と在住外国人をむすぶ会)
http://www.musubime.net/で、外国語図書を扱っている書店(英語以外)
http://homepage3.nifty.com/musubime/document/tameni.htm#shotenが紹介されています。
さらに、ご相談いただける機関として
国際交流基金関西国際センター図書館
http://www.jfkc.jp/ja/library/国際交流センター
http://www.ih-osaka.or.jp/などがあります。
以上です。