レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年03月01日
- 登録日時
- 2014/04/27 12:46
- 更新日時
- 2014/04/27 12:46
- 管理番号
- 相橋-H26-019
- 質問
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解決
「浦島太郎」という説話があるが、「玉手箱による煙でお爺さんになってしまう」という以外の結末のものを探している。様々な内容の「浦島太郎」を読んでみたい。
- 回答
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①~②の資料を提供した。
- 回答プロセス
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オンラインデータベース ジャパンナレッジプラス(http://www.jkn21.com/top/corpdisplay 2014/03/01 最終確認)でキーワード“浦島太郎”で検索した結果、次の情報がヒットした。
“浦島太郎”
浦島説話の主人公である「浦島の子」の、御伽草子以降の呼び方。また、その伝説。丹後国の漁師浦島は、ある日助けた亀の誘いで海中の竜宮に行き、乙姫の歓待を受ける。土産に玉手箱をもらって村に戻ると、地上ではすでに300年が過ぎていたので、厳禁されていた玉手箱を開けてしまうと、白い煙とともにたちまち老翁となってしまう。
御伽草子。1巻。作者未詳。室町時代の成立か。浦島説話を題材にしたもの。浦島が老翁となったあと鶴と化し、乙姫が化した亀と夫婦の明神になる。
”うらしま‐たろう【浦島太郎】”, デジタル大辞泉, ジャパンナレッジ (オンラインデータベース), 入手先<http://www.jkn21.com>, (参照 2014-03-01)
市内OPACでキーワード“浦島太郎”や“御伽草子”で検索した結果、次の資料が見つかった。
①『おとぎ草子 新版』 大岡信/著 岩波書店 2006 (自館請求記号:J918)
p23-37に「浦島太郎」が収録されており、物語の結びには「(前略)浦島太郎はその後、丹後の国に浦島の明神となって顕れ、衆生をお救いなさった。亀もまた同じところに神として顕れ、夫婦の明神とおなりになった。まことにめでたい話であった。」とある。
②『日本のむかし話 3 新版』 坪田譲治/著 偕成社 2007 (自館請求記号:J918/むかし話)
p154-165に「浦島太郎」が収録されており、物語の結びには「(浦島太郎は老人となり、その後鶴になる。)ツルは、空へとびあがって、しばらく、おかあさんの墓のまわりをとんでいました、ちょうどそのとき、おとひめは、カメになって、浦島太郎をみるために、そこの浜へはいあがったということです。」とある。
『子どもに語る日本の昔話 2』 稲田和子/著 こぐま社 1995 (自館請求記号:J918/むかし話)
p48-55に「浦島太郎」が収録されており、物語の結びには「(前略)すると中から、白いけむりがぱあっつと出てきて、浦島太郎は、髪もひげもいっぺんにまっ白になり、すっかりおじいさんになってしまった。むかし、こっぽり」とある。
『日本の昔話 1』 おざわとしお/著 福音館書店 1995 (自館請求記号:J918/むかし話)
p188-193に「浦島太郎」が収録されており、物語の結びには「(前略)すると、中から白いけむりがたちのぼり、浦島太郎はたちまち、白髪のおじいさんになっていまいましたとさ。」とある。
『日本昔噺』 巖谷小波/著 平凡社 2001 (自館請求記号:080/ニ)
p265-280に「第拾八編 浦島太郎」が収録されており、物語の結びには「(前略)俄かに皺だらけの老爺さんに成て、腰も立たなくなってしまひましたとさ。めでたしめでたし」とある。
『一寸法師,さるかに合戦,浦島太郎』 関敬吾/編 岩波書店 2002 (自館請求記号:388.1)
p63-66に該当作品が掲載されており、「玉手箱を開けたことで老人になり、鶴になり、」というような内容の結末だった。
調べものコーナーの昔話や伝説に関する資料のある棚をブラウジングした結果、次の資料が見つかった。
『日本昔話ハンドブック』 稲田浩二/編 三省堂 2001 (自館請求記号:R388)
p27-28に「浦島太郎」の項目があり、「要旨」の結末を説明する箇所に「(前略)筥を開け、一度に年を取り、やがて鶴になって空へ飛ぶ。」とある。
『昔話・伝説必携』 野村純一/編 学燈社 1992 (自館請求記号:R388)
p67に「浦島太郎」の項目があり、「梗概」の結末を説明する箇所に「約束を忘れて箱を開けると白い雲が出てたちまち老翁になった(あるいは、そのまま死んでしまった)。」とある。
『お伽草子事典』 徳田和夫/編 東京堂出版 2002 (自館請求記号:R913)
p173-175に「浦島太郎」の項目があり、「梗概」の結末を説明する箇所に「(前略)玉手箱を開けると、中から煙が出て、年寄りになる。流布本では、この後、浦島は鶴になり、亀と夫婦の明神になる。また、第一系統では、死後にその長寿と奇瑞から神と祀られる。」とある。
『中世王朝物語・御伽草子事典』 神田龍身/編 勉誠出版 2002 (自館請求記号:R913)
p722-724に「浦島太郎」の項目があり、「梗概」の結末を説明する箇所に「(前略)太郎は老人に変わり果ててしまった。それから太郎は鶴になって虚空へ飛び去り、蓬莱山へ赴き、そこで亀と遊んだ。後には丹後国に浦島明神として顕現し、亀も同じところで神となり、夫婦の明神となった。」とある。
児童コーナーの絵本の棚をブラウジングした結果、次の資料が見つかった。
『うらしまたろう』 木島始/著 ブッキング 2008 (自館請求記号:キE)
『浦島太郎』 千葉幹夫/著 講談社 2001 (自館請求記号:キE)
『うらしま』 平岩弓枝/著 岩崎書店 1991 (自館請求記号:キE)
『うらしまたろう』 大川悦生/著 ポプラ社 1968 (自館請求記号:キE)
『うらしまたろう』 岩崎京子/著 フレーベル館 1995 (自館請求記号:キE)
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388)
- 参考資料
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- 『おとぎ草子 新版』 大岡信/著 岩波書店 2006 (自館請求記号:J918)
- 『日本むかし話 3 新版』 坪田譲治/著 偕成社 2007 (自館請求記号:J918/むかし話)
- キーワード
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- 浦島太郎
- 御伽草子
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000152744