レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015年08月20日
- 登録日時
- 2015/09/04 00:30
- 更新日時
- 2015/09/04 13:45
- 管理番号
- いわき総合-地域349
- 質問
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解決
福島県庁は、なぜ福島県のいちばん端である福島市に置かれることになったのか?その理由、経緯が知りたい。
- 回答
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『福島県史 第4巻 近代1』P18に、明治9年の福島県の成立について「なぜ若松・磐前両県が廃止されて福島県に合併されたのか、あるいはなぜ県庁の本庁が福島に置かれたのか、その理由は詳かにしえない。」と記載しつつも、会津地方は不便であるとともに朝敵藩の名残りをなくそうという政府の方針だったこと、郡山はそれほど大きくはなく、歴史的に県庁が所在したことがなかったこと、福島は商業都市であり、かつ仙台鎮座に近かったこと、などの記述がある。ただ「確実な根拠はない」としている。
『図説福島県の歴史』(小林清治 河出書房新社 1989)P230、『あなたの知らない福島県の歴史』(山本博文 洋泉社 2013)P156にも同様の内容の記載。『明治・大正・昭和の郷土史 7 福島県』(昌平社 1981)P23には政府側の事情に加えて「官尊民卑の風をきらう会津・いわき・県南の人びとがさしたる反対をしなかったことにもよる。」とある。また、その後の県庁郡山移転問題について経緯の記述もある。
福島県が、ほぼ今のかたちで成立したのが明治9年(1876)8月21日のこと。現在は「福島県民の日」に制定されている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 【資料①】『福島県史 第4巻 近代1』[K/210.1-0/フ・1110037858]
- 【資料②】『図説福島県の歴史』[K/210.1-0/ズ・1110038153]
- 【資料③】『あなたの知らない福島県の歴史』[K/210.1-2/ア・1114629189]
- 【資料④】『明治・大正・昭和の郷土史 7 福島県』[K/210.1-0/フ・1110038294]
- キーワード
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- 福島県 歴史
- 県庁所在地
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000179371