このページではJavaScriptを使用しています。お客様の閲覧環境では、レファレンス協同データベースをご利用になれません。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000242136
提供館
(Library)
尼崎市立地域研究史料館 (5000006)管理番号
(Control number)
149
事例作成日
(Creation date)
2018年09月10日登録日時
(Registration date)
2018年09月10日 10時11分更新日時
(Last update)
2018年09月10日 11時54分
質問
(Question)
明治時代から尼崎旧城下にあった料亭・立花楼(たちばなろう)について調べたい。
回答
(Answer)
立花楼は、市庭町(いちにわちょう)の大物橋(だいもつばし)南詰西(現東本町4丁目5付近)にあった、明治27年(1894)創業の料理旅館です。
尼崎市が市制を施行した当時の様子を記録する『尼崎市現勢史』(土井源友堂、1916)をはじめ、複数の文献に立花楼を紹介する記事が掲載されています。
これらの記事によれば、立花楼は客室11室、百畳敷き(五十畳敷きとも)の大広間を備え、『尼崎市現勢史』は「同市(尼崎市)唯一の大宴会場にして、瀟洒たる庭園、建築の結構、座敷の装飾等多く近郷に見ざる所なり」「(明治45年に)西洋料理部を設け阪神に劣らぬコックを傭聘」(「傭聘(ようへい)」=招き雇用すること)と、当時の様子を伝えています。また同書には、経営者の橘田喜三郎の肖像写真、大広間の写真、庭園越しの洋館にクロスがかかったテーブル席が写る写真が掲載されています。
一方、『尼崎今昔物語』(万有社、1937)には、「立花楼酔遊の図」と題して、中馬興丸(おきまる)ら尼崎の名士である7人の医師の宴席を写した写真(明治32~33年頃撮影)が掲載されており、客室での小宴会も盛んに催されていたようです。
戦時中も営業していたのかどうかは不明ですが、『尼崎商工名鑑』昭和23年版(尼崎商工会議所、1948)には旅館業として「立花」が掲載されています。また、昭和30年代の住宅地図には同じ場所に「広東料理 立花楼」があり、昭和40年の住宅地図まで掲載を確認できるので、この頃まで営業していたものと考えられます。

以上のような各種の文献史料により、立花楼について調べることができます。
回答プロセス
(Answering process)
1 立花楼に関する参考文献
◆『尼崎市現勢史』(土井源友堂、1916)
 各論第三章「商業」の項、p123「旅館兼料理業 立花楼」掲載、楼主橘田喜三郎も紹介
◆『尼崎郷土誌(大日本郷土誌:兵庫縣第壹編)』(大日本郷土誌編纂局、1916)
◆『尼崎今昔物語』(畠田繁太郎著、万有社、1937、復刻版伊藤靖刊、1964)
p272~273「九一、立花と金久」
◆『図説尼崎の歴史』下巻(尼崎市、2007)/Web版図説尼崎の歴史
 近代編第二節5「明治中後期の旧尼崎城下」執筆者:辻川敦

2 立花楼が掲載される地図及び名簿(商工名鑑)
◆大日本職業別明細図「大尼崎市全図」(東京交通社、1936、1938)
 (いずれも「立花楼」あり)
◆全住宅案内地図帳-尼崎市区版(住宅協会地図部、1965年)など、昭和30年代~40年の住宅地図
 (「立花楼」「広東料理 立花楼」と記される)
◆『尼崎商工名鑑』昭和23年版(尼崎商工会議所、1948)
 (旅館業「立花」が掲載されている、所在地住所は戦前の「立花楼」と同じ場所)

3 立花楼関係の写真
◆『尼崎今昔物語』(畠田繁太郎著、万有社、1937、復刻版伊藤靖刊、1964)
口絵写真「立花楼酔遊の図」(『図説尼崎の歴史』下巻近代編第二節5「明治中後期の旧尼崎城下」に転載)
◆『尼崎市現勢史』(土井源友堂、1916)
 経営者の橘田喜三郎の肖像写真、大広間の写真、庭園越しの洋館にクロスのかかったテーブル席が写る写真を掲載
事前調査事項
(Preliminary research)
NDC
商業経営.商店  (673 9版)
食品.料理  (596 9版)
観光事業  (689 9版)
参考資料
(Reference materials)
富田玆嘉, 前川佐雄 編 , 富田, 玆嘉 , 前川, 佐雄. 尼崎市現勢史 : 市制実施記念. 土井源友堂, 1916.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000570305-00  (当館請求記号 219/A/ト)
大日本郷土誌編纂局刊,尼崎郷土誌(大日本郷土誌:兵庫縣第壹編),1916
畠田繁太郎 著 , 畠田, 繁太郎, 1869-. 尼崎今昔物語. 万有社, 1937.(伊藤靖, 1964)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000705125-00  (当館請求記号 219/A/ハ)
尼崎市立地域研究史料館/編集 , 尼崎市立地域研究史料館. 図説尼崎の歴史 : 尼崎市制九〇周年記念 下巻. 尼崎市, 2007.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I005908615-00  (当館請求記号 219/A/ア)
木谷栄吉編輯著作,大尼崎市全図:大日本職業別明細圖(信用案内:兵庫縣.第456號).東京交通社,1936 (当館請求記号(地図)A-12)
木谷栄吉編輯著作,大尼崎市全図:大日本職業別明細図(信用案内:兵庫縣.第548号).東京交通社,1938 (当館請求記号(地図)A-24)
住宅協会地図部編集室,東京都大阪府名古屋全住宅案内地図帳-尼崎市区版:昭和40年度版.住宅協会地図部、1965 (当館請求記号(地図)J-5)
尼崎商工名鑑 昭和23年版. 尼崎商工会議所, 1948. (当館請求記号 335.6/A/ア-1948)
キーワード
(Keywords)
料理店
旅館
西洋料理
中国料理
尼崎
料亭
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
Web版図説尼崎の歴史 近代編第二節5「明治中後期の旧尼崎城下」
http://www.archives.city.amagasaki.hyogo.jp/chronicles/visual/04kindai/kindai2-5.html
調査種別
(Type of search)
事実調査
内容種別
(Type of subject)
郷土
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000242136解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
Twitter

このデータベースについて
国立国会図書館が全国の図書館等と協同で構築している、調べ物のためのデータベースです。詳細

活用法

刊行物・グッズ
新着データ
最近のアクセスランキング
レファ協PickUP!