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レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

[転記用URL] http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000228510
提供館
(Library)
尼崎市立地域研究史料館 (5000006)管理番号
(Control number)
136
事例作成日
(Creation date)
2018年01月17日登録日時
(Registration date)
2018年01月17日 13時48分更新日時
(Last update)
2018年01月20日 10時46分
質問
(Question)
かつての大字(おおあざ)―小字(こあざ)―地番という住所表記が、町名―街区符号―住居番号に変わる時期や経緯、対照関係を調べたい。
たとえば、「尼崎市常松字ゲンダラ」付近が現在は常松1丁目となっているが、これはいつの時期にどのように変更されたのか知りたい。
回答
(Answer)
江戸時代、地域の基礎単位である集落を村、村内の土地一筆ごとの名称を字(あざ)と称していました。明治5年(1872)に始まる地租改正に際して、この近世の複数の字を統合して作られた区画が新たな字として設定されます。さらに明治22年、市制・町村制が施行され近代の行政村が設置されると、それ以前の近世村を大字、字を小字と呼称することになりました。これ以降、土地区画は府県―(郡)―市町村―大字―小字―地番として表記されることになります。
近代に入ると、耕地整理や土地区画整理により、従来農地や原野であった土地などが開発され、新たな市街地が形成されます。区画の再編や土地用途の変更にともない、従来の土地区画表記に対する町名改正が行なわれ、町名や地番が新たに付与されることになりました。昭和37年(1962)には「住居表示に関する法律」が成立し、町名―街区符号―住居番号という住居表示を行なうことが定められます。
現尼崎市域の場合、すでに大正期から昭和戦前期にかけて、阪神国道(現国道2号)沿線や東海道線(現JR神戸線)・阪急神戸線沿線などに耕地整理・土地区画整理が行なわれ、これらの区域や市街地化が進む旧城下周辺などを中心に町名改正が行なわれました。戦後復興・高度成長期にはさらに市域各所に土地区画整理・町名改正を実施。さらに昭和39年には住居表示法の施行を受けて尼崎市住居表示条例を定め、住居表示を実施していくことになりました。
大字「常松」の字「ゲンダラ」は、住居表示の施行により、一部が昭和40年(1965)4月1日に武庫豊町3丁目の一部となり、他の部分は昭和59年11月1日に常松1丁目の一部になりました。
これらの経緯は、尼崎市立地域研究史料館が所蔵する地図類及び『尼崎の地名』等の参考文献により調べることができます。また平成28年(2016)刊行の『たどる調べる尼崎の歴史』第3部第1章において、地名調査のための基本文献や調査方法・手順などを解説しています。
回答プロセス
(Answering process)
1 市域の小字を一覧できる文献、「ゲンダラ」の場所や住居表示施行年月日を確認できる。
◆『尼崎市史』第10巻(尼崎市,1974)
 市域図に全大字・小字を表示した「尼崎市小字図」を添付し、史料により近世の字が判明する大字についてはこれも掲載している。
◆『尼崎の地名』(尼崎市立地域研究史料館,1985)
 刊行時点(昭和60年・1985)までの町名改正・住居表示等経過一覧及び地名索引を掲載。また第1章「地名の変遷」、第2章「尼崎の地名」は尼崎地域のみならず地名研究一般の入門・概説書としても有意義な内容。

2 市域の大字およびおもな地名を調べる参考文献
◆『尼崎地域史事典』(尼崎市,1996)
◆『角川日本地名大辞典』28「兵庫県」(角川書店,1988)
◆『日本歴史地名大系』29「兵庫県の地名」(平凡社,1999)
 いずれも、各地名の史料上の初見や由来、領知関係・石高・寺社・所在する遺跡、近代以降の行政地名などの基礎データを掲載している。 
◆『たどる調べる尼崎の歴史』(尼崎市,2016)
 第3部第1章第2節「地名を調べるための基本文献」、第3節「地名研究の実践」などで、地名調査の参考文献や小字の調査方法を紹介している。
事前調査事項
(Preliminary research)
なし
NDC
近畿地方  (216 9版)
地理.地誌.紀行  (290 9版)
参考資料
(Reference materials)
尼崎市. 尼崎市史 第10巻. 尼崎市, 1974.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001209939-00  (当館請求記号 219/A/ア-10)
尼崎市立地域研究史料館. 尼崎の地名. 尼崎市立地域研究史料館, 1985.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I002620087-00  (当館請求記号 290/A/ア)
尼崎市立地域研究史料館編集 , 尼崎市立地域研究史料館 , 尼崎市. 尼崎地域史事典. 尼崎市, 1996-03.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000082971-00  (当館請求記号 219/A/ア)
「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編纂. 角川日本地名大辞典 28 (兵庫県). 角川書店, 1988.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001938640-00 , ISBN 4040012801 (当館請求記号 290/H/カ)
日本歴史地名大系 第29巻 1 (兵庫県の地名 1). 平凡社, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002922529-00 , ISBN 4582490603 (当館請求記号 290/H/ニ-29-1)
日本歴史地名大系 第29巻 2 (兵庫県の地名 2). 平凡社, 1999.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002912289-00 , ISBN 4582490611 (当館請求記号 290/H/ニ-29-2)
尼崎市立地域研究史料館/編集 , 尼崎市立地域研究史料館. たどる調べる尼崎の歴史 : 尼崎市制100周年記念 上巻. 尼崎市, 2016.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I071917155-00  (当館請求記号 290/A/ア)
キーワード
(Keywords)
尼崎
地名
住居表示
照会先
(Institution or person inquired for advice)
寄与者
(Contributor)
備考
(Notes)
調査種別
(Type of search)
文献紹介 事実調査
内容種別
(Type of subject)
地名
質問者区分
(Category of questioner)
社会人
登録番号
(Registration number)
1000228510解決/未解決
(Resolved / Unresolved)
解決
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