レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017/6/23
- 登録日時
- 2017/08/03 00:30
- 更新日時
- 2024/03/29 00:32
- 提供館
- 金沢市図書館 (2310230)
- 管理番号
- 玉川-000524
- 質問
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解決
【江戸時代の大工の身分について】 江戸時代以降の大工(主に神社・仏閣)の身分について書かれた本を紹介してほしい。地域はどこの大工でもよい(金沢・京都・奈良等)。
- 回答
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『加賀藩大工の研究』(118507431)
第1章 作事方の職制とその成立(P21~60)に作事方の構成や役職と人数についての記載がある。
天明七年(一七八七)五月の気多太神宮社頭造営棟札を事例に以下の指摘をしている。(P33~34)
・棟札の役職記載順は、その地位に関係があると思われる。
・御大工並以上は姓・仮名・氏・実名で、扶持方大工以下は姓・仮名で記され、名乗りに差がみられる。
・作事方の事務系(管理体制側)として、作事奉行、作事横目、寺社方修理裁許与力がいる。
・作事方の技術系として、御大工頭、御大工、御大工並、扶持方大工、棟梁大工、屋根葺棟梁、大工棟取、屋根葺棟取が記され、作事奉行の配下に属する。
P80~83に「表4 金沢の拝領地に住む大工の調査(享保9年8月)」について記載あり。
『江戸時代の大工たち』(11025765)
金沢の大工についての章あり。
『幕藩制都市の研究』(11825456) 第2章 幕藩制都市の職人役
P150~157「金沢大工」によると、寛文4年(1664年)の金沢には拝領地大工として大鋸大工25人と御帳面大工46人がいた。享保9年(1724年)の拝領地大工は金沢組大工と出大工組大工に分けられる。文化8年(1811年)の町大工は561人、御作事大工は1255人と記録されている。
その他、以下の資料がある。
『斑鳩の匠 宮大工三代』(11006677)
『番匠』(112318849)
『シリーズ近世の身分的周縁 3 職人・親方・仲間』(112953199)
『近世身分社会の捉え方 山川出版社高校日本史教科書を通して』(113102762)
『石川郷土史学会々誌 第11号』(11907045)P64~73「加賀宮大工の祖「大窪大工」に就て(一)」
『伊勢神宮を造った匠たち』(113447804)
『身分的周縁と近世社会 8 朝廷をとりまく人びと 』(118483062)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 技術 (5 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000219847