レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年5月12日
- 登録日時
- 2017/06/22 17:24
- 更新日時
- 2018/12/07 20:55
- 管理番号
- 中央-1-001099
- 質問
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未解決
常陸国風土記に出てくる「自得」(やすらか)という言葉は「安らか」と違うのか。
- 回答
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「自得」と「安らか」について、はっきり違いを記述した資料は見つかりませんでしたが、参考になりそうな以下の資料を紹介。
・『新編日本古典文学全集5 風土記』植垣節也 校注・訳 小学館 1997年
p.356 常陸国風土記「墾発之処、山海之利、人々自得、家々足饒」の訳文が、「開墾された所は、山の幸海の幸に恵まれて、人々はそれぞれ満足し、家々はみなゆったりと暮らしている」との記述あり。
・『常陸国風土記にみる古代』井上辰雄 著 学生社 1989年
p.35 「「自得」も、『文選』には、好まれた用語の一つで、…(略)…「自得」とは、心の満てる状態をしめす言葉である」と記述あり。
・『日本国語大辞典』小学館国語辞典編集部 編集 小学館 2001年
「自得」には、自分自身で満足すること とある。
「安らか」については、満足するという意味は書かれていない。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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植垣, 節也 , 植垣, 節也. 風土記. 小学館, 1997. (新編日本古典文学全集)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I045772462-00 , ISBN 4096580058 -
井上辰雄著 , 井上, 辰雄(1928-). 常陸国風土記にみる古代. 学生社, 1989-08.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000074-I000068578-00 , ISBN 4311201443
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植垣, 節也 , 植垣, 節也. 風土記. 小学館, 1997. (新編日本古典文学全集)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000217641