レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2016/08/14 11:31
- 更新日時
- 2017/03/30 16:43
- 管理番号
- 宮城野2016-事6
- 質問
-
解決
仙台駅東口から延びる宮城野通に10首の和歌のプレートが
埋め込まれているが、その和歌すべてを知りたい。
- 回答
-
宮城野の散歩手帖』p23-p25に10首すべてあり。
宮城野通の北側(見瑞寺前から久近寺前まで)に5首と南側(榴岡四丁目バス停附近)に5首。
代表的な歌としては以下のものが挙げられる。
・さまざまに こころぞとまる宮ぎのの 花のいろいろ むしのこえごえ
千載和歌集 源 俊頼
・あはれいかに くさはらのつゆのこぼるらむ 秋風たちぬ 宮ぎののはら
山歌集 西行法師
・宮木野の 露吹きむすぶ風の音に 小萩がもとを 思ひこそやれ
源氏物語 桐壷
- 回答プロセス
-
宮城野区の地誌が詳しい『宮城野の散歩手帖』を調べると10首すべて載っていた。また、仙台市生涯学習支援センター(旧仙台市中央市民センター)で発行していた『雅のまち宮城野』というリーフレットにも記載があった。歌枕の“宮城野”という言葉からも調べてみたが、そちらでは10首すべてが一緒に載っているものは、見つけられなかった。
さらに、河北新報のデータベースで検索すると関連記事(1992年9月18日付夕刊)が見つかり、10首とも歌枕の“宮城野”が詠みこまれており、歌人の扇畑忠雄が選定したことがわかった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
-
- 『宮城野の散歩手帖』 木村孝文/著 宝文堂 1999年
- 『地元学』 地元学の会/企画編集 新しい杜の都づくり宮城野区協議会 2000年
- 『みちのくの和歌(うた)、遥かなり』 伊達宗弘/著 踏青社 1998年
- 『歌ことば歌枕大辞典』 久保田淳/編 角川書店 1999年
- 『雅のまち宮城野』仙台市生涯学習支援センター(旧仙台市中央市民センター)/発行 2013年
- 「河北新報データベース」1992年9月18日夕刊 河北抄
- キーワード
-
- 宮城野通
- 和歌
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000195829